萌芽研究

画像工学的手法に基づいた歴史像イメージングに関する研究

研究期間:2006年度~2007年度

研究代表者 宮田公佳 (本館・研究部)

研究目的

歴史系博物館では様々な歴史資料を展示しており、資料に対する深い理解が得られるように様々な展示手法が検討されている。来館者に伝達すべき情報は、展示資料に関する詳細情報だけでなく、資料間の関連性や、展示されずに収蔵庫で管理されている資料の情報など多岐にわたっているが、究極的情報は、「歴史」である。歴史系博物館では、「歴史」を表象するための構成要素として資料を展示していると考えれば、来館者の方々が「歴史」を想起することができるか、すなわち「歴史」を可視化することができるかが極めて重要であり、その実現手法は大きな研究課題となっている。

「歴史」とは、例えば人々の生活の営みの様子であり、実態として存在しているわけではない。しかし、我々は資料を通して、それに関連した事象を思い浮かべることができる。資料を手がかりとして想起した事象を意識の中で可視化していると考えれば、その拡張として展示資料から「歴史」を可視化することの可能性が示唆される。本研究では、画像工学におけるイメージング手法とのアナロジに基づいて、歴史という被写体を来館者の意識の中に結像させるためのイメージングシステムの構築を研究する。