基盤研究(B)

グローバリゼーションによるホロコースト表象の変容に関する博物館人類学的研究

研究期間:2005年度~2007年度

研究代表者 寺田匡宏 (本館・外来研究員)

研究目的

この研究はホロコーストの記憶の伝え方を博物館人類学の手法で研究しようとするものである。

1990年代以降、ホロコーストの伝え方については世界的に見て新しい動向が見られる。アメリカでは1993年ワシントンに「ホロコースト記念博物館」が開館し、ドイツにおいても2001年に「ベルリン・ユダヤ博物館」が開館した。また、1947年開設の国立アウシュヴィッツ-ビルケナウ博物館以来の伝統を有するポーランドでも、冷戦崩壊やEU加盟などのグローバル化の進展をうけて2000年代に入って新たなホロコースト・ミュージアムの建設の動きが見られる。ホロコーストの記憶のグローバル化が進んでいると言える。これはグローバリゼーションによって「負の記憶」や「歴史」の語り方が変化してきた例である。

今回、これらを博物館人類学的手法によって分析し、各博物館の展示の具体像を調査し、それぞれの博物館の思想の相違と影響関係を明らかにする。そして,グローバリゼーション下のホロコースト表象の特徴を明らかにしたい。