特別研究員奨励費

東日本における露店商の研究-インフォーマルな集団の構造と機能-

研究期間:平成17年度~平成18年度

研究代表者 厚 香苗 (本館・外来研究員)

研究目的

現代の日本では「社会から逸脱した」とみなされる、もしくは自認する人びとが孤立していく傾向がある。孤立した人びとが家に引きこもったり、突然凶悪犯罪をおこすこともすくなくない。しかし「伝統的」には「社会から逸脱した」人びとは何らかの「社会病理集団」に取り込まれ、その集団で厳しく「教育」された。教えられたことを身につけ先輩格に認められることは大きな喜びでもあった。「教育」を受けることで,露店商のように人びとに娯楽をもたらすこともできたし、いわゆる「必要悪」といわれるような存在として、ともかく「社会」と再度接点をもつことができた。本研究では「社会病理集団」の一つとされてきた露店商集団で受け継がれている事象をあきらかにし、その「社会」における役割を検討する。