基盤研究

広領域歴史創成研究

日本列島社会の歴史とジェンダー

研究期間:平成28年度~平成30年度

研究代表者 横山 百合子 (本館研究部)
研究組織

松本 直子 (岡山大学大学院)
東村 純子 (福井大学)
義江 明子 (帝京大学)
伴瀬 明美 (東京大学史料編纂所)
辻 浩和 (川村学園女子大学)
久留島 典子 (東京大学史料編纂所)
福田 千鶴 (九州大学基幹教育院)
村 和明 (公益財団法人三井文庫)
菊池 慶子 (東北学院大学)
森下 徹 (山口大学)
田村 均 (埼玉大学)
松沢 裕作 (慶應義塾大学)
廣川 和花 (専修大学)
長 志珠絵 (神戸大学大学院)
加藤 千香子 (横浜国立大学)
水野 僚子 (日本女子大学)
池田 忍 (千葉大学大学院)
藤方 博之 (東京大学大学院)平成29年度から
仁藤 敦史 (本館研究部)
三上 喜孝 (本館研究部)
小島 道裕 (本館研究部)
澤田 和人 (本館研究部)
関沢 まゆみ(本館研究部)

「日本列島社会の歴史とジェンダー」ブログ

研究目的

【本研究の目的】 (1)本研究は、ジェンダーをふまえた日本列島社会の歴史的実態の実証的解明を進め、そこで解明された歴史的実態が、これまでの日本史・考古学・民俗学研究における各時代の時代像・社会像とどのように連関するのかを具体的・批判的に問い、日本史研究の到達点としての時代像・社会像をジェンダーの視点から読み替え更新することを目指すものである。(2)また、本研究では、日本列島社会の歴史とジェンダーをテーマとする展示を、平成31年度末~32年度初めに実施することを見据え、時代・分野横断的な総合的共同研究を行う。現代社会におけるジェンダーのありようを歴史から問う問題提起的な展示のためには、考古から現代までの全時代を対象とし、歴史学・民俗学・美術史などの多分野の研究に基づく総合的・包括的研究が必須であり、本研究は、そのような社会的発信の基礎となる総合的研究を目的とする。

【本研究の課題】 上記(1)(2)の目的を追求するためには、時代・分野を超えた総合的研究という研究上の要請と、細分化された既存の歴史学研究の到達点と切り結ぶことの出来る具体的な成果の提示という両面を同時に実現しなくてはならない。そのため、本研究においては、政治・労働・経済・文化・性などの枠組み(分類)に基づいて時代ごとに区分・研究するという通常の通史的な方法を採らず、下記の4つの課題を設定して、通時的に重要な位置を占めてきた具体的事物についてのジェンダー分析、および近年の歴史学において有効性を発揮してきた場(空間)・集団といった分析概念とジェンダーとのクロス分析を試みることとする。参加者は、これらの一つまたは複数にまたがる形で各自の研究課題を設定し、これによって、日本列島社会の歴史におけるジェンダーとその変容過程の全体に迫りたい。

文字/文体とジェンダー ・・・文字/文体についてそのジェンダー的性格を解明し、文化と社会の関係を問う。

衣料生産・流通におけるジェンダー・・・前近代から20世紀にいたるまで工業生産の中軸を担った衣料生産について、その生産、流通、消費におけるジェンダー分業の実態を明らかにする。

セクシャリティ発現の場・・・ 都市、朝廷、武家・町人の家における「奥」等、政治と家・家族が未分離の状態にある前近代のセクシャリティ発現の場や、近現代におけるその場の構造を明らかにする。

社会集団とジェンダー・・・各時代の諸社会集団におけるジェンダーの機能のしかた、そこに生じる矛盾・抑圧・差異に着目し、社会集団とジェンダー双方の特徴と変容を明らかにする。

展示を通して研究と社会を結ぶ使命をもった歴博が、上記の目的のもと、A~Dの課題を解明し成果を広く発信することは、ジェンダー平等の実現というより大きな社会的課題に応えるうえでも意義をもつ。

研究会

歴博基盤共同研究「日本列島社会の歴史とジェンダー」
第4回研究会「近世の女性労働を考える」
開催日時:2017年5月6日(土)13:00-17:00
開催場所:歴博大会議室
備考

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