基幹研究

歴史文化資料に基づく日本中世社会像の再構築

(総括研究代表者 本館・研究部 小島 道裕)

個別課題・研究期間

I期 平成28年度~平成30年度(3年間)
A 世日本の地域社会における武家領主支配の研究
B 中世日本の国際交流における海上交通に関する研究
C 中世文書の様式と機能および国際比較と活用に関する研究

II期 平成31年度〜平成33年度(3年間)
A 中世の政権都市と膝下地域社会の研究
B 中世日本の国際交流におけるモノの移動に関する研究
C 絵画資料の読解による日本中世社会の研究

研究目的

日本史における中世という時代は、強固な中央政権が存在した古代と近世という前後の時代とは異なって、政治的にも社会的にも多様性が顕著であり、またそれが変化し続けた点に特色がある。その時代像を描くことは当然容易ではないが、本研究では、各分野でのこれまでの研究史を総括しつつ、具体的な資料や対象と学際的な視点によってこの課題を問い直し、今後の総合展示第2室リニューアルにも備えたい。

個別課題は、三つを設定する。Aは地域社会像に関するものであり、第Ⅰ期では武家領主支配の展開を、第Ⅱ期では政権都市との関係を切り口に、具体的な地域を設定して、文献史料の分析とフィールドワークの総合的な研究として追究する。

Bは国際交流に関するものであり、近年著しく進展した個別研究を、まず国際交流を可能にした海上交通の側面からとらえ直し、その上で、交流の中心的な動機である経済的な問題について、具体的なモノの移動から実態の解明を図る。

これらに対して、Cは資料ジャンルを切り口に研究を行うもので、第Ⅰ期では古文書のモノとしての側面に注目して、その様式と機能について、国際比較をも行いながら新たな体系の構築を目指し、第Ⅱ期では絵画資料を歴史資料として分析する。