基盤研究

基盤研究公募型共同研究

柳田國男収集考古資料の研究

研究期間:平成23年度~平成25年度

研究代表者 設楽 博己(東京大学大学院)
研究組織 熊木 俊朗 (東京大学大学院)
高瀬 克範 (北海道大学、平成24年度まで明治大学、平成23年度まで北海道大学大学院)
福田 正宏 (東北芸術工科大学、平成24年度まで東京大学大学院、平成23年度まで東北芸術工科大学)
和田 健 (千葉大学国際教育センター)
佐藤 健二 (東京大学大学院) 平成24年度から
小池 淳一 (本館・研究部)
松田 睦彦 (本館・研究部) 平成24年から
山田 康弘 (本館・研究部)
工藤 雄一郎 (本館・研究部)

研究目的

国立歴史民俗博物館には、柳田國男が明治後期に収集した考古資料が収蔵されている。収集された遺物には、「ソロイヨフカ」という注記があることから樺太で採集されたと推測される磨製石斧や、北海道の縄文時代や続縄文時代の土器、「長野県下伊那下川路」で採集された打製石斧など、合計66点の資料がある。この資料は、柳田のご子息為正氏が、為正氏と親交があったさる書店の店主に寄贈したものを、歴博が収蔵したものであり、素姓の正しい資料である。

本研究は、これらの資料の整理作業と分析を通じて、柳田考古資料の全体像を明らかにするとともに、それを基礎に柳田の考古学に対する考え方の遍歴をたどり、明治~昭和初期という、日本のあらゆる学問が科学的な様相を帯びてくる時期に、考古学と民俗学がお互いをどのように意識しながらそれぞれどのように個々の学問の体系を構築していったのか、周辺の学問とのかかわりあいのなかで明らかにしていくことを目的とする。

個別の主要な目的は、以下のとおりである。

  1. 柳田旧蔵考古資料の整理と分析
  2. 民俗学と考古学の方法論確立過程における相互交渉の理解
  3. 柳田の考古学に対する考え方の変化とその理由の解明
  4. 近代史学史における考古学・民俗学の位置づけ
  5. 柳田國男旧蔵考古資料の学問的意義の検討