研究活動一覧
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平成23年度共同研究:高松宮家伝来書籍等を中心とする漢籍読書の歴史とその本文に関する研究
基盤研究
公募型共同研究
高松宮家伝来書籍等を中心とする漢籍読書の歴史とその本文に関する研究
研究期間:平成23年度~平成25年度
| 研究代表者 | 靜永 健(九州大学大学院) |
|---|---|
| 研究組織 | 神鷹 徳治 (明治大学) |
研究目的
本公募研究では、高松宮家伝来禁裏本等のコレクションの中から、特に漢籍に重点を置き、その読書歴史(何を、どのように読んだか)と、またその本文についての精密な調査を行い、それらの書籍が、何時、どのようにして我が国に伝来したのか、そして宮家所蔵となる過程にどのような事実があったかを究明したい。
中でも『古文孝経』や『周易抄』、『論語集解』、『二十一史』、『白氏文集』については、宮内庁書陵部蔵本等との比較調査を通じて、日本における漢籍の受容とその展開のありかたが具体的に把握できる。例えば高松宮本の中に室町前期尊円親王筆と伝わる「琵琶行」および「長恨歌」があるが、これら白楽天の漢詩は、現在一般に通行している本文と著しい異同があるが、その本文系統の考察は本研究代表者静永および分担者の神鷹、山口、陳などがこれまでにも他の伝来資料をもとに随時分析をすすめてきたところである。
研究期間内には、これらの文献資料の公開(写真版等による出版)と分析を行い、内外の研究者の利用に便ならしめたい。また、年数回に分けて行う調査活動のうち1回は、テーマに応じて、中国・韓国等、海外の文献学研究者をも招き、これらの資料を「東アジア」の視点から眺めた意義について、共同調査と研究懇談会を開催し、その知見を更に深めてゆきたい。なお、この研究は、もちろん和書(和歌文献など)の研究促進にも役立つ。『和漢朗詠集』や中世の『和漢聯句』などの漢籍と交響する和歌文学についても、中国文学×日本文学の垣根を超えて、新たな知見が提示できるものと思う。
































