基盤研究

歴史資源開発研究

高度経済成長期とその前後における葬送墓制の習俗の変化に関する研究-『死・葬送・墓制資料集成』の分析と追跡を中心に-

研究期間:平成22年度~平成24年度

研究代表者 関沢 まゆみ (本館・研究部)
研究組織 鈴木岩弓 (東北大学大学院)
菊池健策 (文化庁)
倉石あつ子 (跡見学園女子大学)
米田 実 (甲賀市教育委員会)
西村 明 (鹿児島大学)
大本敬久 (愛媛県歴史文化博物館)
武井基晃 (筑波大学)
新谷尚紀 (國學院大學)
小池淳一 (本館・研究部)
常光 徹 (本館・研究部)
山田慎也 (本館・研究部)

研究目的

1997年度・98年度に本館が行なった博物館資料調査「死・葬送・墓制の変容についての資料調査」から、10年がたった現在、その後の葬送墓制はまたさらに大きく変化している。とくに、2000年を境に、農村部においても葬祭場の建設が相次ぎ、葬儀の場所が自宅から葬祭場へと移り、それにともなって葬送儀礼の省略や死穢忌避観念の稀薄化が指摘されるようになっている。本共同研究では、第一に、この博物館資料調査報告書『死・葬送・墓制資料集成』1~4(1999年・2000年刊行)をもとに、その追跡調査を行ない、葬送・墓制の変化の実態を調査分析することを目的とする。そして、第二に、各地に伝承されている葬送・墓制に関する民俗とその分布についての情報整理を行ない、日本列島の民俗の地域差の問題を葬送・墓制の側面から考察する。第三に、1960年代から70年代の高度経済成長期における生活変化と2000年以降におきている生活変化、とくに葬送・墓制の大きな変化と、両者の時差・タイムラグに注目することによって、民俗の伝承の変化と世代交代という問題などについての分析を行なう。

本共同研究は、本館の資料調査報告書『死・葬送・墓制資料集成』1~4に得られている情報資料をもとにそれを活用して、民俗学の基本的研究課題である時間差(目的の第一・第三)と地域差(目的の第二)という両者を視野に入れた研究展開を試みるものである。