研究活動一覧
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平成20年度共同研究:表象型展示システムの構築に関する総合研究
基盤研究
表象型展示システムの構築に関する総合研究
研究期間:平成20年度~平成22年度
| 研究代表者 | 西谷大 (本館・研究部) |
|---|---|
| 研究組織 | 高橋則英 (日本大学) 布谷知夫 (滋賀県立琵琶湖博物館) 林良博 (東京大学総合研究博物館) 吉田憲司 (国立民族学博物館文化資源研究センター) 久留島浩 (本館・研究部) 大久保純一 (本館・研究部) 小島道裕 (本館・研究部) 斉藤努 (本館・研究部) 澤田和人 (本館・研究部) 日高薫 (本館・研究部) 宮田公佳 (本館・研究部) 村木二郎 (本館・研究部) 山田慎也 (本館・研究部) 内田順子 (本館・研究部) |
研究目的
本研究は、国立歴史民俗博物館が所蔵する豊富な資料(歴史資料・考古資料・民俗資料・映像資料・写真資料)を、それ自体で自明の意味をもつ静的な対象としてではなく、資料の置かれていた当該社会の歴史や文化などとの関係性のなかに置き直して研究し、その成果をデジタル画像や映像を用いたバーチャルな展示と統合するシステムと構築することを目的としている。
本研究は、大きく2つのサブテーマをもって構成される。そのひとつは、歴史表象とは何かという表象の理論的研究である。博物館における表象とは観る側のイメージや観念の惹起を意味するが、提示する側も含めて問題にするとすれば、観客のまなざしと展示する側のまなざしの相異と相同の問題といえる。研究成果の表現手段として博物館展示が可能な施設を有しているのは大学共同利用機関のなかでは国立歴史民俗博物館と国立民族学博物館の2つでしかない。前者は日本の歴史と文化の自画像を展示し、後者は異文化展示という日本にとっての他者像を主として展示している。しかし、自画像も他者像も基本的には日本の研究者によるものであり、展示が表象するものは何かという観点からすれば、日本という国民国家内における自画像であり他者像である。この自画像や他者像の自明性そのものついての異議申し立ては、異文化の人びとから、あるいはジェンダー論的視点からも多くだされている。
展示はひとつのストーリーであるというコンセプトは無前提に受け入れられてきた。しかし、自文化による自画像、異文化による他者像という観点からみると、そもそもひとつのストーリーしか展示は要請されるものではない。それでは展示のオルタナティヴなストーリーとは何か。歴史や文化の展示が多義的な解釈を許すことが可能な展示はありうるのかという視点に立ち、博物館の展示手法の構築をめざす実践的かつ理論的研究をおこなう。
第2のテーマは表象型展示システムの技術論的な研究である。資料の技術的なレベルで色彩、形状などの物理化学的データも精密になり、モノそのものの情報はモノの展示だけでは情報はつたえられない。さらに資料に付随する情報は、モノが作り出された社会的、文化的、政治的背景あるいは歴史学的背景の研究によって多様化し、資料の多元的情報にふさわしい多元的展示が求められている。すなわち、映像、バーチャル・ミュージアムに代表される従来展示の補助的手段としてみられてきた展示手法は大きく変わろうとしている。そのことを表象型展示手法の開発として第2のテーマとする。
































