基盤研究
高度歴史情報化研究
民俗研究映像の制作と資料化に関する研究
研究期間:平成19年度~平成21年度
研究代表者 | 青木 隆浩 (本館・研究部) |
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研究組織 | 川村 清志 (札幌大学) 敷田 麻美 (北海道大学) 湯澤 規子 (明治大学) 安室 知 (神奈川大学大学院) 篠原 徹 (人間文化研究機構) 常光 徹 (本館・研究部) 新谷 尚紀 (本館・研究部) 内田 順子 (本館・研究部) 上野 和男 (本館・研究部) 松尾 恒一 (本館・研究部) 小池 淳一 (本館・研究部) 関沢 まゆみ (本館・研究部) 山田 慎也 (本館・研究部) 佐藤 優香(本館・研究部) 原山 浩介 (本館・研究部) |
研究目的
歴博では1988年より、映像を用いた民俗学の研究手法として民俗研究映像の制作を進めてきたが、制作された映像を学術的に評価することや、映像を資料として蓄積し、それらを再分析・再活用できる状態にするための方法についてはこれまで充分な議論がおこなわれてこなかったとの反省があり、2004~06年度の「民俗研究映像の資料論的研究」を立ち上げた。その成果として、2004年度に山田慎也「現代の葬送儀礼」、2005年度に内田順子「AINU Past and Present」が得られ、それぞれの作品ついて議論をおこなった。2006年度については、松尾恒一が映像を制作中である。また、資料論的な問題として、制作後の作品を保存・活用するにあたり、とても困難な問題であった制作会社との契約についてどのようなものが適切であるか見通しをもつことができた。
しかし、その一方で法的な権利関係の処理や過去の作品の劣化、映像素材の保存など、大きな問題を抱えている。そこで、本研究会では民俗研究映像の制作を継続してそれに対する討論をおこなうとともに、共同研究員間で法的な権利関係について処理方法を共有し、かつ既存作品の保存・活用と映像素材の整理を進めていく。