基幹研究

生業・権力と知の体系に関する歴史的研究

(総括研究代表者 本館・研究部 井原今朝男)

古代における生産と権力とイデオロギー

研究期間:平成17年度~平成19年度

研究代表者 広瀬和雄(本館・研究部)
研究組織 安藤広道(慶應義塾大学文学部)
海津一朗(和歌山大学教育学部)
鈴木靖民(國學院大學文学部)
西谷地晴美(奈良女子大学文学部)
水林彪(一橋大学法学部)
山中章(三重大学人文学部)
義江明子(帝京大学文学部)
和田晴吾(立命館大学文学部)
渡辺信一郎(京都府立大学文学部)
青山宏夫(本館・研究部)
新谷尚紀(本館・研究部)
仁藤敦史(本館・研究部)
春成秀爾(本館・研究部)
藤尾慎一郎(本館・研究部)
馬場伸一郎(本館・研究機関研究員)

研究目的

海に囲まれた日本列島には、河川によって大小さまざまな平野が形成され、そこに多様な生活が営まれてきた。弥生時代以降、日本列島に生きた人びとは、河川やため池を活用した水田稲作を基盤に食料を獲得してきたが、そこから人びとの協業が促され、交通諸関係が発達した。そして、利害対立を制御するための権力や、集団をまとめていくためのイデオロギーも生まれた。それらは、各々をとりまく地形環境や植生や気候などとあいまって、一定の技術体系や呪術や信仰を生み、そして農村や漁村や都市の居住様式をはじめ独自の気質や文化を育んでいった。一方、地域を超えた広域の権力やそれを維持するための知的体系も創出されたが、それらが相即不離の関係をもって、日本という「風土」や日本人の気風などを形成してきた。

上記した視座で、古代末期にいたるまでの列島文化の歴史を多角的に分析し、総合していく作業をとおして、〈日本とはなにか〉や〈日本人とはなにか〉といった根源的な問いにたいする一つの解を提出しよう、というのがこの研究の目的である