人間文化研究機構連携研究

交流と文化変容に関する史的研究

(総括研究代表者 本館 歴史研究系・教授 久留島浩)

6世紀墓制にみる倭の対外交流と文化変容の比較研究

研究期間:平成17年度~平成19年度

研究代表者 杉山晋作(本館・研究部)
研究組織 内山敏行(栃木県埋蔵文化財センター)
高田貫太(奈良文化財研究所)
滝沢誠(静岡大学人文学部)
松本岩雄(島根県古代文化センター)
桃崎祐輔(福岡大学人文学部)
柳沢一男(宮崎大学教育文化学部)
吉井秀夫(京都大学大学院文学研究科)
李成市(早稲田大学文学部)
洪植(釜山市立福泉博物館)
金斗(韓国国立釜山大学校)
金洛中(韓国国立文化財研究所・現京都大学)
林永珍(韓国国立全南大学校)
朴天秀(韓国国立慶北大学校)
宣石悦(韓国国立釜山大学校)
申昌秀(韓国国立公州博物館)
仁藤敦史(本館・研究部)
上野祥史(本館・研究部)
広瀬和雄(本館・研究部)
中條英樹(本館・研究機関研究員)

研究目的

6世紀には、日本列島と朝鮮半島や中国大陸との交流が再び活発化した。近年に韓国南西部で調査が進められた前方後円墳の存在は、永住を決意した人々が日本列島から移住したことを想起させる。一方,列島内には海外から移住してきた人々が影響を与えた遺構や遺物も多数存在し、その交流が6世紀の列島文化の変容に大きく作用したと理解される。

この研究は、日本列島と朝鮮半島の地で、人々の出自を示す伝統的墓制を対象として、相互移住の実態を検証しようとするものである。まず,日本列島各地で在来の墓制からは生じ得ない新しい墓制とその副葬品を抽出し、とくに列島外からの移住者によるとすることの妥当な事例を検討するとともに、さらには、それらの列島外の故地での墓制とその副葬品との比較を行なう。また、列島外への移住によると考えられる海外の事例についても検討し、移住集団が相互の地で果たした役割を考察する。