外国で「日本」を展示するということ -カナダ文明博物館(オタワ)の特別展示「伝統と革新の国、日本」をめぐって-

開催概要

名称:外国で「日本」を展示するということ -カナダ文明博物館(オタワ)の特別展示「伝統と革新の国、日本」をめぐって-

日程:2011年12月17日(土) 13:00~17:00

場所:国立歴史民俗博物館 ガイダンスルーム

主催:人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館

後援:カナダ文明博物館

開催主旨

本年、オタワにあるカナダ文明博物館(Canadian Museum of Civilization)では特別展示「伝統と革新の国、日本」(Japan: Tradition. Innovation.)を開催しました(2011年5月20日~10月10日)。この展示内容の特色は、現代と江戸時代の日本の技術・生活文化を比較するという点にあります。この展示は、2002年の最初の企画の時点から国立歴史民俗博物館が協力するかたちで進められ、2009年に両館の間で協定を結ぶなど、あしかけ10年にわたる本格的な協力関係のもとで実現したものです。

展示を構想したカナダ文明博物館の学芸員とインタープリティブ・プランナーを招いて、その展示意図についてあらためて議論するとともに、来館者調査に基づく展示開発と展示効果についても検討する場を設けました。江戸時代の技術や生活文化という、カナダの人々にとっての「異文化」を歴史的展示というかたちで「表象」することの意味や問題点について、ご一緒に考えてみませんか。

スケジュール

13:00 挨拶 平川 南(国立歴史民俗博物館長)

<第1部>何を伝え、どのように展示しようとしたのか?
13:10 報告1 「海外で江戸時代の技術・生活文化を展示する試み-趣旨説明をかねて-」
久留島 浩(国立歴史民俗博物館)
13:40 報告2 「Japan in Canada―日本展の展示意図と構成について―」
アラン・エルダー(カナダ文明博物館)
14:35 質疑

14:45 休憩

<第2部>来館者調査に基づく展示開発と展示効果
15:00 報告3 「Visitor experience in Japan: Tradition. Innovation.-日本展における来館者体験の創造-」
クレア・チャンプ(カナダ文明博物館)
15:55 報告4 「カナダの人々は展示をどう利用し、何をみたのか?」
太田 歩(国立歴史民俗博物館)
16:25 質疑

16:35 全体討論
備考

12月16日(金)までに、Emailにて、「国際シンポジウム 12月17日参加申し込み」と件名に記載し、所属、氏名、メールアドレスを記載の上、下記までお申し込みください。
※聴講は無料ですが、事前申し込みが必要となります。

お問い合わせ先
国立歴史民俗博物館 研究協力課 国際交流係
kokusai-e@ml.rekihaku.ac.jp

アジアの都市-インド・中国・日本-

開催概要

名称:アジアの都市-インド・中国・日本-
Cities in Asia : India, China, Japan
日程:2011年12月3日(土)10:00~17:30
2011年12月4日(日)10:00~16:00

場所:国立歴史民俗博物館 大会議室

主催:国立歴史民俗博物館

開催主旨

日本の建築と都市を、広くアジアの交流の中から形成されてきたと考える共同研究「建築と都市のアジア比較文化史」のまとめとして、国内およびアジアの研究者の参加をもとめ、建築だけではなく都市に重点を置いた研究の展望を開くために議論を行う。

スケジュール

12月3日(土)10:00~17:30

  館長挨拶 :平川 南
基調講演 :玉井哲雄「日本都市史の構築-アジアを視野に-」

セッションI 中国都城の都市世界-宮殿・儀礼空間と都市-
基調報告 :妹尾達彦「都城の時代の誕生-7・8世紀の東アジア-」
報告1 :包 慕萍「元大都と上都」
報告2 :韓 三建「朝鮮半島の都城」
コメント :仁藤敦史

セッションII インド文明の都市世界-寺院・宗教空間と都市-
基調報告:布野修司「『転輪聖王』の王都-曼荼羅都市の系譜-」
報告1 :Mohan Pant「Kathmandu Valley Towns」
報告2 :佐藤浩司「住宅・集落・都市」
コメント :高橋一樹

12月4日(日)10:00~16:00

セッションIII アジア周縁の都市世界-インド・中国の周縁世界と都市-
基調報告:大田省一「インド・中国文明周縁世界の都市」
報告1 :黄 蘭翔「台湾の店屋建築と亭仔脚」
報告2 :宮武正登「日本城郭の『異端児』たち」
コメント :上野祥史

討論と総括
総括 :金 東旭
司会 :上野祥史

備考

お問い合わせ先
国立歴史民俗博物館 研究協力課 国際交流係
kokusai-e@ml.rekihaku.ac.jp

シーボルトコレクション国際会議

開催概要

名称:シーボルトコレクション国際会議
日程・場所:
2011年10月28日(金)10:00~17:00 滋賀県立琵琶湖博物館 (定員150名)
2011年10月29日(土)10:15~17:30 大津市民会館 (定員110名)
2011年10月30日(日)13:30~16:00 滋賀県立琵琶湖博物館 (定員200名)

会場アクセス:
 滋賀県立琵琶湖博物館
滋賀県草津市下物町1091 TEL077-568-4811
JR草津駅より 近江鉄道バス烏丸下物線烏丸半島行き琵琶湖博物館前下車(約25分)
 大津市市民会館 
滋賀県大津市島の関14-1 TEL 077-525-1234
JR大津駅より 徒歩約10分

主催:シーボルト・コレクションネット・プロジェクト、人間文化研究機構日本関連在外資料調査研究プロジェクト
後援:公益財団法人 東芝国際交流財団 、大学共同利用機関法人 人間文化研究機構、滋賀県、大津市、草津市、シーボルト協会(ヴュルツブルグ)、シーボルト博物館(ライデン)、シーボルト記念館(長崎)、オランダ王国大使館、ドイツ連邦共和国総領事館(大阪、神戸)、びわこビジターズビュロー

開催主旨

江戸時代の末期に来日して、日本の多くの分野に多大な影響を残したシーボルトですが、彼の多方面に亘る活動は、必ずしも全てが明らかになったわけではありません。シーボルト生誕の都市ヴュルツブルクと姉妹都市であり、江戸参府の折りに立ち寄った大津の地において、理文の専門を異にする日蘭独のシーボルト研究者が一堂に会した「第5回 シーボルトコレクション国際会議」が開催されます。

シーボルト研究者による「ビュルガー、ホフマンらのシーボルトコレクション形成への貢献」「シーボルト標本の復元的研究と“日本博物館”の再現」などのテーマでシンポジウムを行い、最終日には「博物学者としてのシーボルト像を探る」と銘打った公開講座を予定しております。

プログラム

10月28日(金) ※全講演同時通訳あり
「ビュルガー、ホフマンらのシーボルトコレクション形成への貢献」

(1) 秋山忍(国立科学博物館), エッサー, H.-J.(ミュンヘン植物標本館), タイセ, G.(オランダ国立植物標本館), 大場秀章(東京大学総合研究博物館)「日本からシーボルトとツッカリーニによって記載された植物のタイプカタログ化に向けて」
(2) ファン オイエン, M.(ライデン大学)「ビュルガーの魚類標本の積み出しリストの意義」
(3) 山口隆男(元熊本大学)「日本の動植物研究におけるビュルガーの貢献」
(4) ベイカーズ, H.(ライデン大学)「ホフマンと日本の植物学の普及」
(5) ケルンカンプ, B.(ワーハニンヘン市公文書館)「ビュルガーからの手紙『親愛なる閣下そして尊敬する友へ』」
(6) 佐々木猛智(東京大学総合研究博物館), ハウト, J.(オランダ国立自然史博物館) 「日本の軟体動物学におけるシーボルト・コレクションの重要性」
(7) 田賀井篤平(東京大学総合研究博物館), シュレップファー, L.(フランクフルト大学), 三河内彰子(東京大学総合研究博物館)「 シーボルト・ビュルガーの地質学と鉱物学の足跡」
(8) スヒルマイアー, K. (シーボルト・ハウス)「『日本』の中の図版と原画との比較」

10月29日(土) ※全講演通訳なし・和訳資料あり
「シーボルト標本の復元的研究と“日本博物館”の再現」

(1) 小林淳一(東京都江戸東京博物館)〔日本語〕 「モースコレクションとピーボディー・エセックス博物館の現状と課題、そして展望」
(2) 原田博二 (長崎純心大学)〔日本語〕 「ライデン国立民族学博物館蔵川原慶賀筆『人の一生』(シーボルト・コレクション本)について」
(3) 松井洋子 (東京大学史料編纂所)〔日本語〕 「蒐集の旅としての江戸参府とそのロジスティクス」
(4) マティアス, G.(ボーフム大学)〔英語〕「ボーフム・ルール大学のシーボルトコレクション:再構築、現状、および将来の可能性/好機」
(5) フォラー, M.(ライデン国立民族学博物館)〔英語〕「ライデン(1820年代)とミュンヘン(1860年代)における麦わら細工のシーボルトコレクション」
(6) エフェルト, R.(ライデン大学)〔英語〕「ジョマールとフォン・シーボルト ― 分類の原理についての議論」
(7) バイライス, U.(シーボルト協会)〔英語〕「1864年のヴュルツブルク初のシーボルト展:バイエルンにおける民族学の始まり」
(8) ラートヘーバー, D.(シーボルト・ハウス)〔英語〕「選択:ライデンにおけるシーボルトコレクションの展示」

10月30日(日) ※通訳あり
公開講座「博物学者としてのシーボルト像を探る」

(1) シュレップファー, L.(フランクフルト大学)「シーボルトの助手ビュルガー:日本における唯一人の水成論者」
(2)大場秀章(東京大学総合研究博物館)「シーボルトの博物コレクションとその学術的意義」

いまなぜシーボルト・コレクションに注目するか?-シーボルト・コレクションの復元的研究の現状と課題

開催概要 名称:いまなぜシーボルト・コレクションに注目するか?-シーボルト・コレクションの復元的研究の現状と課題
日程:2011年3月5日(土)10:00~17:00
場所:国立歴史民俗博物館

主催:人間文化研究機構
共催:国立歴史民俗博物館

開催主旨

人間文化研究機構では、2010年度から6年間、「日本関連在外資料調査研究」を始めることにいたしました。この調査研究は、海外にある日本関連資料の現状を把握し、必要に応じて目録を作成し、研究者をはじめこのテーマに興味を持つ多くの方々に利用していただくことを目的にしております。具体的には、「シーボルト父子関係資料をはじめとする前近代(19世紀)に日本で収集された資料についての基本的調査研究」と「近現代における日本人移民とその環境に関する在外資料の調査と研究」の二つの課題で調査研究を進める予定です。

さて、このたびは、下記のような要領で「シーボルト父子関係資料をはじめとする前近代(19世紀)に日本で収集された資料についての調査研究」プロジェクトの第1回目の国際シンポジウムを開催いたします。フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトは、鳴滝塾などで日本人に西洋医学を伝えたこと、日本からさまざまな文物を持ち帰り、「日本誌」という書物を刊行して日本を欧米社会に広く紹介したこと、などでよく知られた人物です。小学校の教科書にも出てくる、日本でもっともよく知られた外国人の一人だと言ってよいでしょう。研究も戦前から行われ、多くの蓄積もあるので、いまさらなぜシーボルトなのか、と思われるかもしれません。

しかし、シーボルトが何回か「日本」を「展示」というかたちで紹介していたこと、ミュンヘンで亡くなるときまでこの展示の準備を進めていたことをご存じでしょうか?彼と同時代のオランダ商館員であったブロンホフやフィッセルもシーボルトに先んじて日本でコレクションを形成しているのですが、この三者のコレクションはそれぞれどこが異なり、かつ逆にどのような点で共通するのでしょうか?シーボルトの二人の息子たちも、外交官として日本で活躍し、コレクションも形成しています。また、それぞれふるさとの母あてに出した書簡が大量に残されていますが、とくに弟のハインリッヒの書簡は全容があきらかになっておりません。こうした、資料群についてもていねいな調査を行い、画像データつきの目録にすることは、今後の「新しいシーボルト研究」にとって不可欠です。

と同時に、シーボルト(父)の1回目の来日時の収集資料やブロンホフ・フィッセルが収集した資料群のうち、とくに日常生活で使用された「もの」資料は、19世紀前半の日本で購入したことがはっきりしており、この時期の「基準」資料になります。大工が使用していた道具については、すでに当館で「海を渡った大工道具」という企画展示をして紹介したことがありますが、こうした日常の道具などのうち、この時期に使われていたことがわかる「もの」資料はきわめて少ないのです。また、シーボルト(父)は、1859年、開国をした日本に再びやってきており、このときにも多くのものを購入しています。1854年以降、日本を訪れた多くの外国人が多くの日本の文物を購入して持ち帰るようになり、幕末維新期の動乱、廃仏毀釈、武士たちの没落などの影響を受けて、美術品も含めたさらに多くのものが海外に出て行くことになります。万国博への出展品などもあわせて、現在海外に残る多くの日本関連コレクションが成立することになります。そのなかで、シーボルト(父)の二度目の来日時のコレクションは、比較的早いコレクションとして、モースのコレクションとともにやはり「基準」資料にできそうです。
そこで、このシンポジウムでは、シーボルト(父)がミュンヘンに残したコレクションについての紹介と、ライデンに残された、シーボルト・ブロンホフ・フィッセル収集資料の性格についての研究成果を報告していただく予定です。これからどのようなことができるのか、どのようなことをすべきか、について参加者から忌憚のない意見をいただき、議論を深めたいと思います。

スケジュール

あいさつ
人間文化研究機構長 金田 章裕
国立歴史民俗博物館長 平川 南

第1部 19世紀の日本関連在外資料調査研究の現状と課題
司会:青山宏夫 10:10~12:30

(1)「日本関連在外資料調査研究の現状と課題」 15分
国立歴史民俗博物館 久留島浩
(2)「ドイツにおける日本関連コレクションの所在と特徴」(仮題) 30分
ミュンヘン国立民族学博物館 クラウディウス・ミュラー
コメント1 「ボッフム大学のシーボルト関係資料について」 20分
ボッフム大学准教授 ヤン・シュミット
コメント2 「デジタルつき資料目録」のモデルについて 20分
千葉工業大学准教授 原田 泰

※質疑応答は各報告に対して行う (各10分程度)

昼食 12:30~13:30

第2部 シーボルト・コレクションの復元的研究のために
司会:宮坂正英 13:30~17:00

(1)「ブロンホフ、フィッセルのコレクションからみたシーボルト・コレクション」(仮) 30分
ライデン国立民族学博物館 マティ・フォラー
(2)「ライデン博日本コレクションの文書資料:シーボルトコレクション研究に向けて」30分
アムステルダム大学人文学部美術・宗教・文化学科客員研究員 邦子・フォラー
(3)「ブロンホフ・フィッセル・シーボルトが日本で蒐集した書籍」(仮)30分
国文学研究資料館 鈴木淳
(4)「ミュンヘンのシーボルト・コレクションについて」30分
ミュンヘン国立民族学博物館 ブルーノ・J・リヒツフェルト
コメント1 「自然史系資料(鉱物分野)との関わりで」15分
東京大学名誉教授 田賀井篤平
コメント2 「自然史系資料(植物分野)との関わりで」15分
東京大学名誉教授 大場秀章

※全体の討論時間は1時間程度を想定