刊行物
歴史系総合誌「歴博」
歴史系総合誌「歴博」は歴史・考古・民俗の最新研究成果をわかりやすく紹介しています。22万点を超える国立歴史民俗博物館所蔵資料を毎号カラー写真で解説します。
国立歴史民俗博物館編集、A4判変形、32頁、奇数月発行(1996年5月より)
定価 560円、年間購読料 4,500円(送料込み)
詳しいお問い合わせは (財)歴史民俗博物館振興会 までどうぞ。
第97号 1999年11月20日発行
第97号 1999年11月20日発行
[特集] くらしの歴史学 仕事と家庭
連載「歴史の証人-写真による収蔵品紹介-」
或る噺家の蒐集
表紙解説
二十四時家庭双六と暮らしの道具(本館蔵)
![]() |
![]() |
| 上:二十四時家庭双六 下:手回式洗濯機と洗濯板 |
上:明治期の輸入ミシン 下:昭和30年日立製 |
冒頭に掲げた「二十四時家庭双六」は明治45(1910)年の雑誌『婦人世界』付録である.遊びを通して,女性の「あるべき姿」を教え込もうという意図もあったとみられる.
明治以降,暮らしのなかの道具には西洋の影響のもと,常に改良が加えられてきた.ミシンは明治期には輸入が開始されたが,一般にはなかなか普及しなかったようである.
暮らしの道具の変化が最も激しかったのは,いうまでもなく高度成長期であろう.1955年から60年頃,ラジオからテレビへ,洗濯板から電気洗濯機へと,電化製品が国民生活を変えていった.
その洗濯板であるが,ここでは手回しの洗濯機とならべてみた.手回しの洗濯機の製造時期はわからないが「KAGOME MAGIC HOME WASHER」の銘がある.おそらく一般にはさほど普及しなかったのだろう.これで汚れがおちるのかどうかも,実際につかってみるわけにもいかないからわからない.だがこうした道具に,「みんなの暮らしをよくしよう」という過去の人々の飽くなき努力をよみとることはできる.博物館がいわゆる名品ばかりでなく,このような無名の道具たちをも収集していくのは,まさにそうした理由による.
(本館歴史研究部・一ノ瀬俊也)
目次
巻頭エッセイ 博物館へ行こう!
| 実物にさわってイマジネーションの領域へ | 宮崎 幹也 |
歴史の証人 写真による 新収蔵品紹介
| 或る噺家の蒐集 |
[特集] くらしの歴史学 仕事と家庭
| 日本古代の「家事」 | 勝浦 令子 |
| アゼ豆と女性 -家計維持に見る主婦の役割- | 安室 知 |
| 戦時中の戦没者遺族 | 一ノ瀬 俊也 |
| [コラム] 仕事と家庭 -一二〇〇年前の休暇届- | 平川 南 |
| [コラム] 単身赴任 -家族一所を想う- | 高桑 守史 |
歴博対談 第27回
| 広がる国立博物館の活動と役割 | [石毛 直道+佐原 真] |
書評
| 高橋 敏 著 『近代史のなかの教育』 「学校」はどこから来たのか? |
評者 岡崎 勝 |
展示批評
| くらしの植物苑 特別企画「伝統の朝顔」 伝統の朝顔展を見て |
評者 遊川 知久 |
地球時代の日本研究 第16回
| 国際化する考古学 | マーク・E・ホール |
[歴博けんきゅう便] 第2回
| 『大柳生民俗誌』 | 関沢 まゆみ |
考古学資料の情報集成的研究
| 板碑データの集成 | 小野 正敏 |
〔歴博かわら版〕




























