刊行物
歴史系総合誌「歴博」
歴史系総合誌「歴博」は歴史・考古・民俗の最新研究成果をわかりやすく紹介しています。22万点を超える国立歴史民俗博物館所蔵資料を毎号カラー写真で解説します。
国立歴史民俗博物館編集、A4判変形、32頁、奇数月発行(1996年5月より)
定価 560円、年間購読料 4,500円(送料込み)
詳しいお問い合わせは (財)歴史民俗博物館振興会 までどうぞ。
第92号 1999年1月20日発行
第92号 1999年1月20日発行
[特集] つけとどけの世界
連載 歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉
饗宴の道具
表紙解説
結城合戦絵詞

結城合戦絵詞(重要文化財)
鎌倉公方の足利持氏は将軍職を望んで室町幕府に叛逆を謀り、永亨11(1439)年、将軍義教によって討滅された。その翌年、持氏の二男春王と三男安王は、結城氏朝を後ろ盾として挙兵して結城城に籠城し、幕府軍と壮絶な戦いを繰り広げた。だが、やはり勝利したのは幕府方であった。氏朝は戦死、13歳の春王と11歳の安王は捕らえられ、京都に護送される途中で斬殺された。これが世にいう結城合戦である。
この合戦の顛末を活写した絵巻が「結城合戦絵詞」である。長亨2(1488)年に結城合戦をモチーフとして成立した『鎌倉殿物語』をテキストとして描かれたといわれ、画風や詞書の書風から制作の時期は長亨2年をあまり降らない15世紀末ごろとされている。室町期の合戦絵巻としては現在知られている唯一のもので、その注目度はきわめて高い。今年度より本館の収蔵資料となった。
目次
巻頭エッセイ 博物館へ行こう!
| 「見えるものと見えないもの」 | 住田高市 |
歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉
| 饗宴の道具 |
[特集] つけとどけの世界
| ○○屋お主も悪よのう-贈答・饗宴・接待社会の江戸- | 高橋 敏 |
| 室町時代の守護役と贈答 | 盛本昌広 |
| 選挙と贈答慣行- | 杉本 仁 |
| [コラム] 鎌倉の裁判と「つけとどけ」 | 高橋 一樹 |
| [コラム] 木簡に見える「まいない」 | 古尾谷知浩 |
歴博対談 第22回
| 新収蔵『結城合戦絵詞』をめぐって | [真保 亨+井原今朝男] |
書評
| 国立歴史民俗博物館編 歴博フォーラム 『お金の不思議-貨幣の歴史学-』 貨幣と人間 |
鈴木公雄 |
展示批評
| 企画展示 『幻の中世十三湊』 海からの日本社会像 |
網野善彦 |
地球時代の日本研究 第11回
| 日本仏教研究の視点での「純粋な日本学」 | ジャン=ノエル・ロベール |
歴史への招待状[企画展示]
| 新 弥生紀行-北の森から南の海へ- 二〇〇〇年前へのタイムトラベル |
設楽博己 |
〔歴博かわら版〕


























