刊行物
歴史系総合誌「歴博」
歴史系総合誌「歴博」は歴史・考古・民俗の最新研究成果をわかりやすく紹介しています。22万点を超える国立歴史民俗博物館所蔵資料を毎号カラー写真で解説します。
国立歴史民俗博物館編集、A4判変形、32頁、奇数月発行(1996年5月より)
定価 560円、年間購読料 4,500円(送料込み)
詳しいお問い合わせは (財)歴史民俗博物館振興会 までどうぞ。
第90号 1998年9月20日発行
第90号 1998年9月20日発行
[特集] 地震を読む
連載 歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉
鯰絵
表紙解説
鯰絵 大都会無事/鯰絵 弁慶なまづ道具
(国立歴史民俗博物館蔵)
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| (1)「大都会無事」(おおつえぶじ) | (2)「弁慶なまづ道具」 | |
| 「大都会無事」は,江戸時代後期に大流行した,近江国大津発祥の俗曲「大津絵節(おおつえぶし)」のもじり.「大津絵」とは,江戸時代に大津近辺で土産物用に製作された,素朴な彩色画をいい,その代表的画題に「瓢箪鯰(ひょうたんなまず)」(奴(やっこ)や猿が瓢箪で鯰を押さえる図柄)がある.「火難目石」(要石(かなめいし))を高々と持ち上げる鯰の姿は,俵などの曲持ちを見せる「力持ち」と称する大道芸人の見立て. | 京の五条の橋のたもとに立つ鯰の弁慶.損壊した家屋を再建するための,地ならし用の鍬・柱を立てる大槌・壁を塗るコテなどの大工道具を「七つ道具」ならぬ「なまづ道具」と称して背負っている. 鯰(地震)は,江戸の人々に悲惨な損害を与えた一方で,再建景気をもたらすという一面もあった.傾斜気味に描かれた五条橋は,江戸の日本橋(反り橋型)を暗示する. |
(腮尾尚子)
目次
巻頭エッセイ 博物館へ行こう!
| 「身近なものに価値がある? 近くの不思議を見つけよう.」 | 下山 覚 |
歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉
| 鯰絵 | 腮尾尚子 |
[特集] 地震を読む
| 天明三年の鎌原村からのメッセージ | 斎藤洋一 |
| 中世の地震と港湾都市 | 矢田俊文 |
| [コラム] 下田の地震と復興 | 土屋喜敬 |
| [コラム] 鎌倉の地震と政変 | 高橋一樹 |
| [コラム] 伏見地震と阪神・淡路大震災 | 寒川 旭 |
| [コラム] 子どもの絵から関東大震災を読む | 新井勝紘 |
歴博対談 第20回
| 古代の祈りと祭り | [水野正好+小林達雄] |
書評
| 仁藤敦史著 『古代王権と都城』 | 狩野 久 |
展示批評
| 企画展示 「布のちから・布のわざ」 襤褸・継ぎあて・裂き織り |
小川直之 |
地球時代の日本研究 第9回
| 男と女の日本学 | 殿村ひとみ |
《歴史への招待状》
| [企画展示] 幻の中世都市 十三湊 ―海から見た北の中世― |
千田嘉博 |
| [企画展示] 収集家100年の軌跡 ―水木コレクションのすべて― |
高橋一樹 |
〔歴博かわら版〕




























