刊行物

歴史系総合誌「歴博」

歴史系総合誌「歴博」は歴史・考古・民俗の最新研究成果をわかりやすく紹介しています。22万点を超える国立歴史民俗博物館所蔵資料を毎号カラー写真で解説します。

国立歴史民俗博物館編集、A4判変形、32頁、奇数月発行(1996年5月より)
定価 560円、年間購読料 4,500円(送料込み)
詳しいお問い合わせは (財)歴史民俗博物館振興会 までどうぞ。

第86号 1998年1月20日発行

第86号 1998年1月20日発行
[特集 くらしの歴史学] 福
連載 歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉

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表紙解説

館蔵染織資料にみる吉祥文様

(1) (2)(3)(4)(5)
(1)紅綸子地桐鳳凰模様絞縫振袖
(2)白絖地松竹梅鶴亀寿字模様染縫小袖
(3)縮緬縫合流水梅樹縄暖簾模様心葉形筥迫
(4)紅綾地流水葵蝶模様懐紙入
(5)金糸綴織翁模様紙入

江戸は文様が隆盛した時代。人びとはさまざまな吉祥の文様で生活を彩り、少しでも「福」を身近に置こうと努めた。なかでも身体に接する衣服や筥迫の類は、吉祥の文様がもっとも好まれた場所であった。たとえば,瑞鳥である鳳凰と桐は、高貴なイメージの象徴として定番的な組み合わせであった。松竹梅は冬の寒さに耐える三種の植物「歳寒三友」で、いわずとしれた吉祥モチーフの代表格。さらに松竹梅それぞれに吉祥の意味合いをもち,単独でも濃厚な「福」の趣を演出してくれるモチーフでもあった。また,翁面に面箱、烏帽子の図様は、祝賀の能である「翁」にちなんだ凝った意匠である。わが国の文様をみると、そのほとんどに吉祥の意味合いが付与されており、その豊かさに驚かされる。

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目次

巻頭エッセイ わたしのつくってみたい博物館

民俗芸能のクロスロード椎葉 永松 敦

歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉

 

[特集 くらしの歴史学] 福

出世双六にみる「福」 岩城紀子
七福神信仰と「宝船」 松崎憲三
「ユー」と他界 比嘉政夫
[コラム] 寅さんはマレビトか 新谷尚紀
[コラム] 祥瑞と改元 仁藤敦史

歴博対談 第16回

福を求める時代 岩井宏實+佐原 真

書評

橋本裕之著『王の舞の民俗学的研究』 福島真人

展示批評

企画展示 「古代の碑」
碑林を歩く
新川登亀男

地球時代の日本研究 第5回

日本研究と朝鮮研究の間 李 成市

よみがえる風景(9)

くらしの植物苑 渡辺重吉郎

〔歴博かわら版〕

表紙