刊行物

歴史系総合誌「歴博」

歴史系総合誌「歴博」は歴史・考古・民俗の最新研究成果をわかりやすく紹介しています。22万点を超える国立歴史民俗博物館所蔵資料を毎号カラー写真で解説します。

国立歴史民俗博物館編集、A4判変形、32頁、奇数月発行(1996年5月より)
定価 560円、年間購読料 4,500円(送料込み)
詳しいお問い合わせは (財)歴史民俗博物館振興会 までどうぞ。

第84号 1997年9月20日発行

第84号 1997年9月20日発行
[特集 くらしの歴史学] まつり
連載 歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉
まつり

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表紙解説

備前 金陵山 西大寺会陽之図  国立歴史民俗博物館蔵

備前 金陵山 西大寺会陽之図  国立歴史民俗博物館蔵

男たちが裸になっておこなう寺社の裸祭りは,寺院の修正会、修二会などの仏教法会や村の正月行事オコナイの結願に由来するものが多い。岡山県では、裸になって牛玉札などを争奪する行事を会陽(えよう)ということが多く、なかには餅を運ぶ餅会陽というものもある。行事自体は本州・四国・九州に広く分布するが、会陽という呼称は岡山・香川両県のみの独特の呼称といわれている。岡山県の会陽は現在、わずか数カ所に残るにすぎないが、西大寺観音院の会陽は最も顕著である。もともと旧暦正月元旦から2週間続いた修正会結願の14日の夜半、現在は2月の第3土曜日におこなわれる。もともと修正会結願の後に祈願された護符=牛玉紙が、争奪戦の激化につれて、木製の宝木である「しんぎ」を奪い合うようになったといわれている。江戸時代には今日の絵葉書のように、参詣人に土産として会陽の大観を描いた版画が売られていた。

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目次

巻頭エッセイ わたしのつくってみたい博物館

大学生・教員とともに学ぶ大学博物館 熊野正也

歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉

まつり  

[特集 くらしの歴史学] まつり

都市祭の消長を占う 松平 誠
古代の祭の痕跡 ―風土にみる・社会にみる― 榎村寛之
近世都市祭礼の成立と解体 ―楽園の幻影― 牧田 勲
[コラム] 否定された習俗と祭り 設楽博己
[コラム] 祭りのなかで残ったもの、復活したもの 福原敏男

歴博対談 第14回

中世の祭りと女性 ―祇園祭りを中心に― 脇田晴子+佐原 真

書評

国立歴史民俗博物館編
『歴博大学院セミナー 新しい史料学を求めて』
小島道裕

展示批評

[企画展示] お金の玉手箱 銭貨の列島2000年史 東野治之

地球時代の日本研究 第3回

通説との戦い ―私と地方史― ウィリアム・スティール

歴史への招待状

[企画展示] 古代の碑 石に刻まれたメッセージ 阿部義平

〔歴博かわら版〕

表紙