刊行物

歴史系総合誌「歴博」歴史系総合誌「歴博」

歴史系総合誌「歴博」は歴史・考古・民俗の最新研究成果をわかりやすく紹介しています。22万点を超える国立歴史民俗博物館所蔵資料を毎号カラー写真で解説します。

国立歴史民俗博物館編集、A4判変形、32頁、奇数月発行(1996年5月より)
定価 560円、年間購読料 4,500円(送料込み)
詳しいお問い合わせは (財)歴史民俗博物館振興会 までどうぞ。

第83号 1997年7月20日発行

第83号 1997年7月20日発行
[特集 くらしの歴史学] まじない
連載 歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉
まじない 絵馬の諸相

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表紙解説

十日戎吉兆/海の神(複製品) 国立歴史民俗博物館蔵

十日戎吉兆
(1)

海の神(複製品)
(2)

(1) 西宮神社(兵庫県西宮市)の「十日戎(えびす)」(正月10日)は日本最大の戎祭として賑わう。この戎祭の縁起物を「吉兆」といい、それを売る店が境内外に所狭しとずらりと並ぶ。参詣者は我がちに吉兆を買い求めて帰り、家の神棚や台所の戎棚で1年間まつる。吉兆は戎面や戎・大黒面を取り付けた箕や杷(熊手)、ミニチュアの俵で、大小さまざまある。箕は穀物を掬う用具、杷は穀物を掻き寄せる道具、俵は穀物を入れる物で、それぞれ福箕・福杷・福俵と呼び、福を招く呪具である。穀霊と人魂を渾然一体に意識した日本人の心情を如実に物語っている。

(2) この足元の海蛇の上に乗った海の神は、鯛を釣っている一般的なエビスサンの像といっしょに高知県宿毛市沖の島の母島(もしま)集落はずれの小社にまつられている。漁師たちが毎月10日にお参りする。

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目次

巻頭エッセイ―わたしのつくってみたい博物館

女三代 衣裳と暮らし 正田佳代

歴史の証人 写真による〈館蔵資料紹介〉

まじない 絵馬の諸相  

[特集 くらしの歴史学] まじない

古代社会とまじない 金子裕之
「疫病神さがし」の時代 コレラの場合 杉山 弘
書物のまじない・まじないの書物 読書の民俗学へ向けて 小池淳一
[コラム] 御歳神祭祀と墨書土器 高島英之
[コラム] 七つ橋渡り―現代女性の不安 小林忠雄

歴博対談 第13回

世界のまじない文化 大林太良+佐原 真

書評

歴博研究報告第六九集『近畿地方村落の史的研究』 藤本清二郎

展示批評―第四展示室「村里の民」

映画のアナロジーとしての展示 梅野光興

歴史への招待状

[企画展示]時代を語る「染」と「織」 墨書のある近世の染織 丸山伸彦

地球時代の日本研究 第2回

韓国からみる日本、日本からみる韓国 崔 吉城

〔歴博かわら版〕

表紙