刊行物

歴史系総合誌「歴博」

歴史系総合誌「歴博」は歴史・考古・民俗の最新研究成果をわかりやすく紹介しています。22万点を超える国立歴史民俗博物館所蔵資料を毎号カラー写真で解説します。

国立歴史民俗博物館編集、A4判変形、32頁、奇数月発行(1996年5月より)
定価 560円、年間購読料 4,500円(送料込み)
詳しいお問い合わせは (財)歴史民俗博物館振興会 までどうぞ。

第78号 1996年9月20日発行

第78号 1996年9月20日発行
[特集 現代社会と歴史学] 情報と流言
連載 歴史の証人〈館蔵資料紹介〉
情報と流言

このページの上部へ

表紙解説

「黒船来航図絵巻」(原品・埼玉県立博物館)
「異国船注進早飛脚札」(原品・石川県松任市倉部町)
複製品・国立歴史民俗博物館蔵

「黒船来航図絵巻」 「黒船来航図絵巻」 「異国船注進早飛脚札」

近世から近代への転換は民衆が文字文化を獲得しただけでなく、これを自在に使いこなす情報化社会をもたらした。人々を何より驚かせたのは黒船騒ぎであった。
黒船は太平洋側だけではなく、日本海側にも現われた.加賀の殿様は飛脚札を用意して黒船現わるの情報を入手した。一方、鎖国体制下「外異」を知ることを許されなかった民衆は、幕府の禁令を無視し、老若男女、子どもまで黒船を一目見ようと押しかけ、中には遠眼鏡で異人を覗く者までいた.見物人目当ての茶屋、土産物まででてきて、ペリーの似顔の錦絵が飛ぶように売れた。
為政者の強面の取締りをよそに、執拗に繰り返される民衆のメディアに近代の胎動を感じとれるのではなかろうか。

このページの上部へ

目次

巻頭エッセイ - わたしのつくってみたい博物館

博物館ちょっといい話 岩崎 均史

歴史の証人〈館蔵資料紹介〉

情報と流言  

[特集 現代社会と歴史学] 情報と流言

災害とメディア - 近世から近代へ 北原 糸子
黄門さまの追っかけ、やってますっ 山室 恭子
現代をうつすうわさ話 常光 徹
Column[情報と流言]電子メールは便利だけれど 鈴木 卓治
[Photo] 牧野コレクションの印籠
古代の情報伝達 - 烽(とぶひ) - 遺跡の発見
平川 南

歴博対談 (8)

古代史と考古学の間 義江 明子/白石 太一郎

書評

日本の古代遺跡を掘る『藤ノ木古墳』 岩崎 卓也

展示批評 第4展示室 「都市の風景」

「概念」の展示は可能か 高田 公理

[歴史への招待状]

企画展示「倭国乱る」 藤尾 慎一郎

[連載]真の部屋 第8回 魏志倭人伝の考古学

男子無大小皆黥面文身…諸国文身各異或左或右或大或小尊卑有差 佐原 真

歴博かわら版

表紙