刊行物

歴史系総合誌「歴博」

歴史系総合誌「歴博」は歴史・考古・民俗の最新研究成果をわかりやすく紹介しています。22万点を超える国立歴史民俗博物館所蔵資料を毎号カラー写真で解説します。

国立歴史民俗博物館編集、A4判変形、32頁、奇数月発行(1996年5月より)
定価 560円、年間購読料 4,500円(送料込み)
詳しいお問い合わせは (財)歴史民俗博物館振興会 までどうぞ。

第77号 1996年7月20日発行

第77号 1996年7月20日発行
[特集 現代社会と歴史学] 老いと社会
連載 歴史の証人〈館蔵資料紹介〉
老いと社会

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表紙解説

「装飾古墳壁画」(日下八光氏模写)
国立歴史民俗博物館蔵

「装飾古墳壁画」(日下八光氏模写) 「装飾古墳壁画」(日下八光氏模写) 「装飾古墳壁画」(日下八光氏模写)
(1) (2) (3)

6世紀頃の日本列島の古墳の中には、墓室を彩色あるいは線刻の壁画や彫刻で飾ったものがあり、装飾古墳と呼ばれている。特に九州、山陰、東日本の太平洋側 に多くみられ、日本の絵画史の1頁を飾るとともに、古墳時代の人々の来世観や世界観を考える上に貴重な資料となっている。(1)は佐賀県鳥栖市田代太田古 墳の壁画で、墓主を護る意味をもつと思われる連続三角文、同心円文、盾、鞆(とも)、手足を大の字にひろげた人物などとともに馬と船が描かれている。馬や船は死者の来世への乗物であろうか。(2)は福岡県筑紫野市五郎山古墳の壁画で、やはり同心円文,盾,弓を射る人物などとともに馬と船がみられる。(3) は熊本市釜尾古墳の壁画で、同心円文と双脚輪状文とよばれる特異な文様が描かれる。いずれも装飾古墳の壁画の模写に半生を捧げられた日下八光画伯の遺作である。

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目次

[特集] 破壊・非破壊-文化財を知る

来館者に「やさしい」美術館 寺島 洋子

歴史の証人〈館蔵資料紹介〉

老いと社会  

[特集 現代社会と歴史学] 老いと社会

老いと死の民俗学 新谷 尚紀
近世民衆の老人観 浅見 隆
姥捨伝説と現代 池上 良正
Column[老いと社会]
祖先と対話の場 - 沖縄の墓地の構造
比嘉 政夫
老人と生字引 杉山 晋作
[Photo] 日覆いと犬弾き  

歴博対談 (7)

幕末・無宿の人間像 - アウトローの歴史と文化 原 一男/高橋 敏

書評

塚本 学 著 『江戸時代人と動物』 北原 糸子

展示批評 第1展示室 「日本文化のあけぼの」

広がる始原と縄文イメージの再生産 小杉 康

[歴史への招待状] 企画展示「失われゆく番匠の道具と儀式」

墨壷と建築儀式 濱島 正士

[連載]真の部屋 第7回 魏志倭人伝の考古学

好捕魚鰒水無深浅皆沈没取之 佐原 真

歴博かわら版

表紙