刊行物

歴史系総合誌「歴博」

歴史系総合誌「歴博」は歴史・考古・民俗の最新研究成果をわかりやすく紹介しています。22万点を超える国立歴史民俗博物館所蔵資料を毎号カラー写真で解説します。

国立歴史民俗博物館編集、A4判変形、32頁、奇数月発行(1996年5月より)
定価 560円、年間購読料 4,500円(送料込み)
詳しいお問い合わせは (財)歴史民俗博物館振興会 までどうぞ。

第74号 1995年12月20日発行

第74号 1995年12月20日発行
[特集 現代社会と歴史学] 列島文化の多様性
連載 歴史の証人〈館蔵資料紹介〉
「アイヌの儀礼用具一式」

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表紙解説

イクパスイ   オニカプンチタラペ
イクパスイ(飲む-箸,捧酒箸)   オニカプンチタラペ(下端に-木の皮-入る-我ら敷くもの,ござ)

アイヌの人々にとって重要な儀礼的道具であるイクパスイはトゥキパスイ(杯-箸)とも呼ばれ、神への祈願で神酒を捧げる際に用いられたことから日本語で捧酒箸と訳される。祈りを捧げるときには、このイクパスイを右手に持ち、左手に酒の入ったトゥキ(杯)を持って、イクパスイの先端に酒をつけて、神に捧げながら祈りの言葉を唱える。人間のつたない言葉は、雄弁な使者であるイクパスイによって神へ伝えられるのである。オニカプンチタラペは、祭のとき、祭主の座するシソ(右座)に敷かれる。このようなござは神聖な場所に用いられる。

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目次

巻頭エッセイ - わたしのつくってみたい博物館

人間としての自分を見つめる場所 齋藤 玲子

歴史の証人〈館蔵資料紹介〉

「アイヌの儀礼用具一式」 編集部

[特集 現代社会と歴史学] 列島文化の多様性

多様な環境,多様な文化 - 日本列島にあった文化について 藤本 強
北海道と本州の文化変遷の相違 西本 豊弘
近世琉球のなかのシャーマニズム 高良倉吉
Column[列島文化の多様性]国境と在日朝鮮人 崔 吉城
「琉球」か「南島」か - 多様な文化の呼称について 比嘉 政夫
太陽の居城 渡名喜 明

歴博対談 (4)

絵画をみる・絵画をよむ - 美術史と歴史学の語り口 佐野みどり/石井 進

書評

国立歴史民俗博物館編 『装飾古墳が語るもの』
古代日本人の心象風景
柳沢 一男

展示批評 第3展示室

文書と絵図は語る「絵図を解読する条件」 黒田 日出男

[歴史への招待状] 企画展示館蔵品展「寺社縁起の歴史」

寺社縁起とは 福原 敏男

[連載]真の部屋 第4回 魏志倭人伝の考古学

倭地温暖冬夏食生菜 佐原 真

歴博かわら版

表紙