刊行物

歴史系総合誌「歴博」

歴史系総合誌「歴博」は歴史・考古・民俗の最新研究成果をわかりやすく紹介しています。22万点を超える国立歴史民俗博物館所蔵資料を毎号カラー写真で解説します。

国立歴史民俗博物館編集、A4判変形、32頁、奇数月発行(1996年5月より)
定価 560円、年間購読料 4,500円(送料込み)
詳しいお問い合わせは (財)歴史民俗博物館振興会 までどうぞ。

第123号 2004年3月20日発行

第123号 2004年3月20日発行
[特集]胎動する歴史学 「保存科学」
連載「歴史の証人-写真による収蔵品紹介-」
「江戸城登城風景図屏風-幕府儀礼の「名所」化-」

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表紙解説

法隆寺金堂壁画 第一号壁(釈迦浄土図)

法隆寺金堂壁画 第一号壁(釈迦浄土図)  法隆寺金堂内部壁面に描かれていた世界的に有名な壁画の一つ。かつては、外陣の周囲の大小一二面に釈迦、薬師、弥勒、阿弥陀の四仏浄土図と八菩薩像、上部の小壁一八面に山中羅漢図、内陣の長押上小壁二〇面には飛天図が描かれていたが、1949年1月焼損した。表紙は1935年、被災前に撮影されたものである。この第一号壁はインドの耆闍崛山(ぎしゃくつせん)で法華経を説く釈迦の説法の図で、両脇侍像と十大弟子全尊を揃える。図上に天蓋と飛天をそえ、釈迦の座下には供物台、その左右に獅子を配している。
この法隆寺金堂壁画の保存に関して、1916年4月、法隆寺金堂壁画保存方法調査委員会が組織され、壁画の応急処置、恒久的な保存法の検討および、そのための壁画の材質調査、顔料の分析調査、剥落防止、壁体の強化法、照明などが検討された。これは文化財の保存修理のために自然科学的手法を応用するという画期的な出来事であり、この法隆寺金堂壁画にたいする調査、および1934年からの、いわゆる「昭和の大修理」における保存作業が、日本の文化財保存科学の出発点となった。

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目次

巻頭エッセイ 12

[特集]胎動する歴史学 「保存科学」
保存科学とは細分化できない学際的研究分野
小瀬戸 恵美

歴史の証人 写真による 収蔵品紹介

江戸城登城風景図屏風-幕府儀礼の「名所」化- 岩淵 令治

[特集]胎動する歴史学 「保存科学」

出土遺物の保存 降幡 順子
博物館と虫害対策 園田 直子
マルタの壁画と彩色石造文化財の保存 谷口 陽子
[コラム] 破壊・非破壊 齋藤 努
[コラム] 文化財写真 勝田 徹

歴博けんきゅう便 第17回

第7回 歴博国際シンポジウム
「歴史展示を考える-民族・戦争・教育-」
小島 道裕

研究者紹介 〔その11〕

博物館を工学する 安達 文夫

書評

国立歴史民俗博物館 研究報告第105集
『共同研究アジア地域における環境とその民族的プラクシス』
高橋 美貴
広瀬和雄 著 角川選書355 『前方後円墳国家』 岸本 道昭

国立歴史民俗博物館 開館20周年記念講演

「歴博20年のもたらしたもの」 永原 慶二

れ・き・は・く・井・戸・端・会・議

〔歴博かわら版〕

表紙