刊行物
歴史系総合誌「歴博」
歴史系総合誌「歴博」は歴史・考古・民俗の最新研究成果をわかりやすく紹介しています。22万点を超える国立歴史民俗博物館所蔵資料を毎号カラー写真で解説します。
国立歴史民俗博物館編集、A4判変形、32頁、奇数月発行(1996年5月より)
定価 560円、年間購読料 4,500円(送料込み)
詳しいお問い合わせは (財)歴史民俗博物館振興会 までどうぞ。
第122号 2004年1月20日発行
第122号 2004年1月20日発行
[特集]胎動する歴史学 「南蛮」
連載「歴史の証人-写真による収蔵品紹介-」
「南蛮人来朝図屏風」
表紙解説
南蛮人来朝図屏風/花樹鳳凰蒔絵螺鈿洋櫃(本館蔵)
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南蛮船の来航をにぎやかに描いた屏風には、異国の船から積み降ろされるたくさんの荷物と、それら珍しい品々を手に行列する南蛮人の一行が描かれる。異文化の出会いには摩擦や衝突がつきものであるが、金雲まばゆいばかりに荘厳された極彩色の屏風には、そうした暗さは微塵も感じられず、遠来の珍客を迎える喜びが満ちあふれている。帰りの船に積まれたであろう日本製の輸出漆器も、螺鈿と金蒔絵の輝きで西洋人を魅了した。お互いがとらえた異国像は、決してそれぞれの真の姿を正確に映していたわけではない。人々は垣間見る異国の文化にユートピアとしての意味を求め、交易による物質的充足がそれを代弁した。航海から得られる恵みの前には、さまざまな困苦などものの数ではなかったのである。 |
| 「南蛮人来朝図屏風」(上:右隻,下:左隻) | |
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| 「花樹鳳凰蒔絵螺鈿洋櫃」 |
目次
巻頭エッセイ 11
| [特集]胎動する歴史学 「南蛮」 「昔より異風なるものを南蛮と云」(『嬉遊笑覧』) |
日高 薫 |
歴史の証人 写真による 収蔵品紹介
| 南蛮人来朝図屏風 | 大久保 純一 |
[特集]胎動する歴史学 「南蛮」
| 救世主の面影-南蛮屏風の中のキリスト教図像- | 岡 泰正 |
| 「マリア十五玄義図」を通して見えた絵画技術の移転と定着 | 神庭 信幸 |
| 大航海の恵み-漆器輸出と美術交流- | 日高 薫 |
| [コラム] 出土したキリシタン遺物(メダイ) | 後藤 晃一 |
| [コラム] 都市祭礼と「異邦人」-異文化表象研究の視点から- | 久留島 浩 |
歴博対談 第46回
| 「南蛮」研究の魅力と醍醐味 | 〔坂本 満×日高 薫〕 |
歴史への招待状
| 開館20周年記念展示 民衆文化とつくられたヒーローたち-アウトローの幕末維新史 |
高橋 敏 |
| 国立歴史民俗博物館 研究報告第104集 『室町期荘園制の研究』 |
高橋 敏子 |
自著紹介
| 国立歴史民俗博物館 編 歴博フォーラム『社寺絵図を読み解く 神と仏のいる風景』 |
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| 関沢まゆみ 著 臨川選書22『隠居と定年 老いの民俗学的考察』 |
展示批評
| 特別企画 「歴史を探るサイエンス」 これからの歴博を探る展示 |
三浦 定俊 |
れ・き・は・く・井・戸・端・会・議
〔歴博かわら版〕




























