第81号 1997年3月20日発行

題字解説

  • [特集 現代社会と歴史学] 土地神話
  • 連載 歴史の証人(館蔵資料紹介)
    土地神話

表紙解説

日本名所の絵/船磁石/歩度計  国立歴史民俗博物館蔵

日本名所の絵(木版彩色 42×59cm)

船磁石

歩度計

鍬形けい斎 (くわがたけいさい)筆(秋岡コレクション)
蝦夷から朝鮮までを鳥瞰的に描いている。日本列島がかなりデフォルメされており、地図というより絵画的要素が強い。鳥瞰図の作者としては、葛飾北斎が知られているが、この鍬形けい斎はその後の鳥瞰図に大きな影響を与えている。本図は同じ作者の「江戸名所の絵」と共に江戸を訪れた旅人の土産ものになっていたのではなかろうか。けい斎は,狩野派・ 光琳派などを学び,寛政9年(1797)鍬形氏を名のり、津山藩のお抱え絵師となった。そのためか、津山の城が江戸城同様大きく描かれている。
絵画と一緒に配置された歩度計は、機械の仕組で歩幅を距離に換算し、何里歩いたかを表示する道具.船磁石は、陸地をみながら近海を航行するための方位磁石。

目次

巻頭エッセイ―わたしのつくってみたい博物館

過去と現代をむすぶ博物館 / 都出 比呂志

歴史の証人(館蔵資料紹介)

土地神話

[特集 現代社会と歴史学] 土地神話

  • 過去との絆,土地との関係 福田珠己
  • 大正期における大阪の住宅難と土地会社 老川慶喜
  • 荘園絵画の土地意識~神護寺領紀伊国田荘絵画の表 現から 黒田日出男
  • [コラム] 猪・犬石と石の町 島根県宍道町 関和彦
  • 埋納銭と地主神 橋口定志

歴博対談 第11回

古代における言葉と文字 / 奥村 悦三+平川 南

書評

佐原 真 著 『祭りのカネ銅鐸』 / 石川 日出志

展示批評―第四展示室「村里の民」

企画展示「倭国乱る―卑弥呼の登場まで」
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歴史への招待状 [企画展示]

お金の玉手箱 銭貨の列島2000年史 / 西谷大

《連載》真の部屋 第11回・最終回 魏志倭人伝の考古学

跌徒,灼骨その他 / 佐原 真

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