第71号 1995年6月20日発行

題字解説

  • [特集 現代社会と歴史学] ヒト、戦いをはじめる
  • 連載 歴史の証人〈館蔵資料紹介〉
    写真構成:弥生人と戦さ/近代戦争と民衆

表紙解説

「紙本著色前九年合戦絵詞(しほんちゃくしょくぜんくねんかっせんえことば)」部分(重要文化財)
国立歴史民俗博物館蔵

11世紀中ごろ、陸奥守(むつのかみ)源頼義(みなもとのよりよし)と陸奥国の安倍(あべ)氏との間で戦われた前九年の役の経過を描いた絵巻物。鎌倉時代、13世紀末期の作品と推定されている。表紙は頼義の長子義家(よしいえ)の放った矢が前方馬上の敵将の喉元を射抜き、この敵将が馬から落ちる場面。白馬にまたがり、きらびやかな赤糸縅(あかいとおどし)の鎧を身につけた武者が義家。八幡太郎義家の名で知られ、弓の名手であったと伝えられている。絵巻の筋を語る書物によると、敵将は断末魔の叫びを残して討死、馬は暴れ、逃げ去ったという.

目次

巻頭エッセイ - わたしのつくってみたい博物館

「写真」をあつかうということ / 金子 隆一

歴史の証人〈館蔵資料紹介〉

写真構成:弥生人と戦さ/近代戦争と民衆 / 編集部

[特集 現代社会と歴史学] 民衆の武力

  • 日本列島で「戦争」が始まったのはいつか / 松木 武彦
  • 日本古代の住民の武装 / 吉田 晶
  • 竹槍の記憶 - 日本の近世と民衆の武力観 / 藪田 貫
  • Column[戦争]城のない時代 / 白石 太一郎
  • もうひとつの戦争 / 高橋 敏

歴博対談 (2)

交差する民俗と歴史 / 宮田 登 / 石井 進

書評

『国立歴史民俗博物館研究報告 第61集』
共同研究「生命観 - とくにヒトと動物との区別認識についての研究」 / 小松 和彦

展示批評 第5展示室 都市の大衆の時代

見える都市・見えない都市 / 安田 常雄

[展示・模型紹介] よみがえる風景 (2)

第2展示室 「東国と西国」『武士の館』 / 水藤 真

[連載]真の部屋 第2回 魏志倭人伝の考古学

木弓短下長上竹箭或鉄鏃或骨鏃 / 佐原 真

歴博かわら版