第131号 2005年7月20日発行

題字解説

  • 特集:日記と歴史学
  • 連載「歴史の証人-写真による収蔵品紹介-」
    「中世の日記」

表紙解説

兼仲卿記弘安七年四月閏四月巻/兼仲卿暦記弘安七年巻(本館蔵)

鎌倉時代後期の公家である藤原兼仲(ふじわらかねなか)の日記。兼仲は朝廷の行事や裁判の実務を担当する中級貴族の家柄で、日記の叙述もそうした職務の内容が反映している。ほかにモンゴル襲来に関する記事なども含み、写真の部分は北条時宗(ほうじょうときむね)の死去に関するもの。兼仲の日記には、用済み文書の裏を使って日付順に書き綴る日次記(ひなみき)に加え、暦の余白を利用した暦記(れっき)も一部伝来するが、日次記と暦記の関係は単純ではなく、鎌倉時代の日次記と暦記の自筆本が揃って現存する事例は少ないことから、貴重な研究素材となっている。

目次

[特集] 日記と歴史学

歴史学だけでなく、民俗学や考古学にとっても重要な資料的価値を有する / 仁藤 敦史

歴史の証人 写真による収蔵品紹介

中世の日記 / 井原 今朝男

[特集] 日記と歴史学

  • 部類記-「公家学」の教材 / 吉岡 眞之
  • ある少年戦車兵の訓練日記 / 一ノ瀬 俊也
  • 直良信夫の日記と戦争 / 春成 秀爾
  • 農業日誌を読む-「まごつき」考 / 安室 知
  • [コラム] 中世の公家日記から地域史を読む / 高橋 一樹
  • [コラム] 日記のおもしろさ / 宮地 正人

歴史への招待状

夏の風景-浴衣・浮世絵・怪談- / 上野 祥史
紀州徳川家伝来の楽器 / 日高 薫

研究者紹介 〔その19〕

「美しい地球」への憧憬から、分析・研究・検証の楽しみに / 小瀬戸 恵美

博物館展示のいま 2 琵琶湖博物館

実験的な試みの場としての企画展示 / 布谷 知夫

展示批評

企画展示「東アジア中世海道-海商・港・沈没船-」
海を往来した人とモノ インパクトの強い展示 / 萩原 三雄

歴博かわら版