第130号 2005年5月30日発行

題字解説


表紙解説

第二回内国勧業博覧会/ 内国勧業博覧会美術館装飾之図(本館蔵)

1881(明治14)年の第二回内国勧業博覧会に際し、ジョサイア・コンドルの設計による新しい博物館が上野公園に建設された。1階は美術館として使用され、日本の絵も西洋式の額装で飾られた。内国勧業博覧会は殖産興業政策を広める目的で開催され、新製品の開発に着想を与えるよう「古いもの」も展示された。博物館は内務大蔵省→農務省→宮内省→文部省と管轄がかわり、それに伴い、「古いもの」には守り伝えるべき国家の歴史遺物すなわち文化財としての価値が加えられ、そして、学問(人文科学)の対象たるべく、科学的な手法をもって研究されることとなる。

なお、コンドル設計の博物館は1923(大正12)年の関東大震災で破損。取り壊した跡地に建つのが、今の東京国立博物館の本館である。

第二回内国勧業博覧会

内国勧業博覧会美術館装飾之図

目次

[特集] 破壊・非破壊-文化財を知る

遺すためにできること / 坂本 稔

歴史の証人 写真による収蔵品紹介

『聆涛閣(れいとうかく)集古帖』 / 仁藤 敦史

[特集] 破壊・非破壊-文化財を知る

  • 古筆切の年代判定 / 小田 寛貴
  • キトラ古墳の保存と管理 / 佐野 千絵
  • 非破壊でわかること・わからないこと / 三浦 定俊
  • 試料の採取は資料破壊なのか / 永嶋 正春
  • [コラム] 文化財としての「印」 / 虎尾 俊哉

歴史への招待状

企画展示「水辺と森と縄文人-低湿地遺跡の考古学-」 / 西本 豊弘

研究者紹介 〔その18〕

昔の技術を自然科学の言葉で語ってみたい /齋藤 努

博物館展示のいま 1 国立科学博物館

国立科学博物館新館の新しい常設展示 / 斎藤 靖二

書評

岩淵令治 著 『江戸武家地の研究』 / 谷川 章雄

れ・き・は・く・井・戸・端・会・議

歴博かわら版