第126号 2004年9月20日発行

題字解説


表紙解説

加計家蔵芸藩加計隅屋鉄山絵巻(複製・本館蔵)(原本・加計正弘氏所蔵) 江戸時代末期

近世末期の製鉄作業を描いた鉄山絵巻。表紙はそのクライマックスともいえる場面。
鑪吹屋(たたらぶきや)での操業が終わり、ケラと呼ばれる赤熱した鋼のかたまりを総出で引き出す「ケラ出し」が行われている。ケラは手前の鉄池(かないけ)に投じて冷やされ、必要な部分を取り出すために砕かれる。絵巻には木炭の運搬から使用される道具類までが細かく描かれ、たたら吹き法を知る上で貴重な史料となっている。その中に登場する、操業にたずさわる人びとの仕草もまた生き生きと描かれている。

目次

[特集] 鉄

鉄っちゃん / 坂本 稔

歴史の証人 写真による収蔵品紹介

鉄炮の百科事典 / 宇田川 武久

[特集] 鉄

  • 鉄と出会った日本列島の人びと / 藤尾 慎一郎
  • 近世の製鉄-たたら吹製鉄 / 河瀬 正利
  • 鉄の年代をはかる / 坂本 稔
  • 近世から近代の鉄の流通 / 野原 建一
  • [コラム] 鍛冶屋の不思議「卸」 / 高塚 秀治
  • [コラム] 鉄に模様 / 齋藤 努

歴博けんきゅう便 第19回

歴博国際研究集会
「中世城郭の社会的機能-その日欧比較-」 / 井原 今朝男

研究者紹介 〔その14〕

フィールドとの邂逅 / 西谷 大

教室から博物館へ

「ガイダンスルームの子どもたち」 / 渡辺 明

自著紹介

井原 今朝男 著 『中世寺院と民衆』

西谷 大 著 『食べ物と自然の秘密』

れ・き・は・く・井・戸・端・会・議

歴博かわら版