第113号 2002年7月20日発行

題字解説


表紙解説

木胎(もくたい)漆器(複製品)
高知県土佐市居徳遺跡出土 縄文時代晩期(本館蔵)

歴博では、機会あるごとに注目すべき出土漆製品の複製製作を行っている。これはその中の1点であり、赤外線やX線による調査結果を基にして製作した。現在、常設展示の第一室に展示中である。外面全面を漆で塗り上げた後、朱漆による文様を施しており、大型器物の蓋であること、形態や漆絵ともいえる文様の特異さなどは縄文時代の木胎漆器の範囲をこえている。中国大陸の製品である可能性を十分考慮する必要がある。近接して出土した木製の鍬の柄を炭素14年代測定した結果、実年代に補正して今から2800年ほど前のものと判明している。

目次

巻頭エッセイ 2

[特集]胎動する歴史学 漆 / 西本 豊弘

歴史の証人 写真による収蔵品紹介

「館蔵資料による 変化朝顔の世界」

[特集] 漆

  • 漆の技術史・文化史 / 永嶋 正春
  • 漆紙文書研究の課題 / 古尾谷 知浩
  • 朝鮮文物への憧憬と漆芸の受容 / 高橋 隆博
  • [コラム] 西の漆、東の漆 / 小瀬戸 恵美

歴史への招待状

[企画展示]「男も女も装身具-江戸から明治の技とデザイン」 / 日高 薫

[第一展示室]「日本文化のあけぼの」の一部変更について / 西本 豊弘 / 春成 秀爾

研究者紹介 〔その2〕

私の研究スタイル / 高橋 一樹

自著紹介

設楽 博己 編 『三国志がみた倭人たち-魏志倭人伝の考古学』
日高 薫 編・著 『日本の美術 №427 海をわたった日本漆器Ⅱ(18・19世紀)』

書評

千田嘉博・小島道裕 編 『天下統一と城』 / 下村 信博

展示批評

[歴博創設20周年記念]「古代日本 文字のある風景-金印から正倉院文書まで」
古代文字の世界のひとつの総括 / 大橋 信弥

れ・き・は・く・井・戸・端・会・議

歴博かわら版