第104号 2001年1月20日発行

題字解説


表紙解説

新案家庭双六 娘の一生/緑釉鹿子文硯箱(本館蔵)/宮座の光景(滋賀県野洲町)

新案家庭双六 娘の一生

雑誌『婦女界』の明治42(1912)年新年号の付録。振り出しの次は「学校」(学歴をつける道)、「しつけ」(良妻賢母への道)、「遊芸」(芸事をマスターする道)、「社交」(社交に重きをおく道)にわかれ、最後の上がりは「婚礼」となっていた。こうしたコースは、近代の女性観を示すものとして興味深い。表紙では、「来客」・「作法」・「訪問」・「忍耐」のコマを採った。

緑釉鹿子文硯箱(本館蔵)

陶器の硯箱。裏面に「天保四癸巳夏 南紀於御庭造之 〆」とあり、天保4(1833)年に徳川御三家の一つ紀州徳川家の御庭窯で焼かれた清寧軒焼であることがわかる。硯自体は失われているが、紀年銘から制作年代や生産地がわかる点で貴重である。大名もしくはその家臣が使ったものであろう。

宮座の光景(滋賀県野洲町)

目次

巻頭エッセイ 博物館へ行こう!

ここには「実物大」の歴史がある
-新潟県立歴史博物館- / 市村 清貴

歴史の証人 写真による収蔵品紹介

木戸家資料について

[特集] 境界を越える歴史学 作法

  • フィールドでなにかを「わかる」と思うとき
    -異なるものへの理解の入り口- / 吉村 郊子
  • 硯の変化と書の作法 / 山中 章
  • 『出陣次第』-父が子に与えた大将の作法マニュアル / 小島 道裕
  • [コラム] 将棋指しの作法 / 小野 正敏
  • [コラム] 戦死者葬儀の「挨拶マニュアル」 / 一ノ瀬 俊也

歴博対談 第34回

博物館と人権・社会教育 / [川村 善二郎+新井 勝紘]

歴博けんきゅう便 第6回

オランダで江戸を咲かす
国際展示特別企画「日本の伝統朝顔」 / 辻 誠一郎

自著紹介

歴博フォーラム『よそおいの民俗史 化粧・着物・死装束』 / 国立歴史民俗博物館編

歴博フォーラム『倭人をとりまく世界 2000年前の多様な暮らし』 / 国立歴史民俗博物館編

書評

千田嘉博著『織豊系城郭の形成』 / 服部 英雄

教室から博物館へ

夏休み自由研究相談室を終えて / 榛沢 宏一

れ・き・は・く・井・戸・端・会・議

歴博かわら版