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開催概要関連の催し物広報用素材の提供について問い合わせ先

謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より、当館の運営等につきましては、格別のご配慮を賜り、厚くお礼申し上げます。

当館では、2014年10月7日(火)から11月16日(日)までの期間、第3展示室において特集展示「紀州徳川家伝来の楽器-笛-」を開催します。本館が所蔵する紀州徳川家伝来楽器コレクション(161件・233点)は、主として紀州藩の第十代藩主徳川治宝(1771~1852)によって収集されたものと伝えられます。意欲的な文化政策を推進したことで有名な治宝は、のちの伝えによれば、特別に勅許を得て黄金五万両を投じ、国内外、古今の楽器を集めたといいます。今回の特集展示では、コレクションの中から、各種の笛と笛に関する楽譜を取り上げ、附属品や附属文書とともに展示します。

つきましては、この展示開催を貴媒体にてぜひ多くの方々にご紹介くださいますようお願い申し上げます。

敬具

開催概要

第3展示室(近世)特集展示 「もの」からみる近世
『紀州徳川家伝来の楽器-笛-』
開催期間2014年10月7日(火)~11月16日(日)
開催期間 2014年10月7日(火)~11月16日()
会場 国立歴史民俗博物館 第3展示室(近世)副室
料金

一般420(350)円/高校生・大学生250(200)円
中学生以下無料

(  )内は20名以上の団体
※総合展示もあわせてご覧になれます。
※毎週土曜日は、高校生の入館が無料です。

開館時間

9時30分~16時30分(入館は16時00分まで)

休館日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
主催 国立歴史民俗博物館

趣旨

本館が所蔵する紀州徳川家伝来楽器コレクション(161件・233点)は、主として紀州藩の第十代藩主徳川治宝(はるとみ)(1771~1852)によって収集されたものだと伝えられています。雅楽器を中心に、吹きもの(管楽器)・弾きもの(弦楽器)・打ちもの(打楽器)などの各種の楽器や、楽譜、調律具、収納袋や箱などの附属品、さらに楽器にまつわる情報を記した附属文書から構成されており、楽器史や音楽史上きわめて重要な資料とみなされてきました。

今回の特集展示では、本コレクションの中から、各種の笛と笛に関する楽譜をとりあげ、附属品や附属文書とともに展示します。コレクション中の吹きものは、笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)・高麗笛(こまぶえ)・神楽笛(かぐらぶえ)・能管(のうかん)・一節切(ひとよぎり)・洞簫(どうしょう)・明笛(みんてき)など78管におよびますが、この中には、古管として大切に扱われ多くの付属品を有するもの、笛の演奏をなりわいとする楽家に代々伝来し実際に演奏に用いられた痕跡をもつものや、通常普及した笛とは異なる珍しい形態をしたもの、明清楽(みんしんがく)の流行を受けて収集されたと推測される中国の笛など、貴重な例が含まれています。

これらの資料を公開することで、一般には馴染みのない古楽器への理解をうながすとともに、高度な工芸技術や江戸後期の大名家を中心とした文化の一端を紹介します。

なお、これらの資料は最大級の日本古楽器コレクションとして広く知られており、これまでに特別企画「紀州徳川家伝来の楽器」(平成17年度)や企画展示「楽器は語る-紀州藩主徳川治宝と君子の楽-」(平成24年度)などで、その豊富な資料を公開してきました。「笙」(平成20年度)「琵琶」(平成22年度)に続くこの特集展示においては、企画展示等に出品される機会の少ない資料についても、展示・公開をすすめ、その全貌を紹介することを目的としています。

みどころ

藩主自身が収集した楽器です。

このコレクションの特徴は、他の大名家の伝来品と異なり、藩主徳川治宝が一代で築きあげたという点にあります。楽器や附属文書を通じて、コレクター治宝が、どのように楽器を収集し、愛蔵したかがわかります。

さまざまな種類の笛を比べてみることができます。

日本で伝統に用いられた笛には、縦笛や横笛、リードのある笛ない笛、和音を演奏できる笙など、さまざまな種類があります。形や大きさが微妙に異なる各種の笛を比較しながら、その機能の違いを理解できます。

楽器および附属品の美術工芸品的魅力を堪能していただけます。

楽器や附属品の美しさを鑑賞することは、収集の楽しみの一端でもあったのでしょう。箱・筒・袋などの収納具をはじめとする附属品の多くは、治宝が楽器を入手した後に特別にあつらえたもので、今回の展示では、漆工・染織など、江戸時代の卓越した工芸技術をご覧いただけます。

主な展示物 

※展示換えがあります。また、内容は変更になる場合があります。

・笙(銘「真具寿」)   1管
・篳篥(銘「思月」)   1管
・龍笛(銘「青柳」)   1管
・連管(銘「青海波」)  1管
・連管(銘「金龍」)   1管
・神楽笛(銘「千歳丸」) 1管
・能管(銘「男女川」)  1管
・一節切(銘「山風」)  1管
・洞簫(銘「含和」)   1管
・楽譜・調子笛・律管

など約60点(すべて本館蔵)

関連の催し物

展示解説会のご案内

日時 10月7日(火)13時00分~
会場 本館第3展示室副室にて開催

当展示プロジェクト委員による展示解説を行います。事前予約等は必要ございません。 詳細につきましては下記「このリリースに関するお問い合わせ」までお問合せください。

ギャラリートーク

展示担当者による解説を開催します。日程や詳細については、れきはくHPをご覧ください。

展示についてのお問い合わせ電話番号

ハローダイヤル:03-5777-8600 (8時00分から22時00分まで)

その他のイベント

国際企画展示

「文字がつなぐ-古代の日本列島と朝鮮半島-」

開催日時 2014年10月15日(水)~12月14日(日) 9:30~16:30(入館は16:00まで)
会場 国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B
入苑料 一般 830(560)円/高校生・大学生 450(250)円/小・中学生無料 
※( )内は20名以上の団体

総合展示 第4展示室 特集展示

「中国・四国地方の荒神信仰-いざなぎ流・比婆荒神神楽-」

開催日時 2014年7月23日(水)~ 2015年1月12日(月祝)
~9月 9:30~17:30  10月~ 9:30~16:30
会場 国立歴史民俗博物館 第4展示室
入苑料 一般 420(350)円/高校生・大学生 250(200)円/小・中学生無料 
※( )内は20名以上の団体

くらしの植物苑特別企画

「伝統の古典菊」

開催日時 2014年11月5日(水) ~ 11月30日(日) 9:30 ~ 16:30(入苑16:00まで)
会場 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑
入苑料 個人(高校生以上)100円 団体(20名以上)50円 ※小中学生無料

歴博講演会

歴博講堂にて開催、13:00~15:00、申込不要、入場無料、先着順(定員260名)
10月11日(土)第370回「浮世絵と富士」大久保 純一(本館情報資料研究系)
11月 8日(土)第371回「文字文化から見た古代の日本と朝鮮」小倉 慈司(本館歴史研究系)
12月13日(土)第372回「里山とは?-千葉県房総丘陵にみる自然利用の歴史-」西谷 大(本館考古研究系)

くらしの植物苑観察会

くらしの植物苑にて開催、13:30~15:30、申込不要、要入苑料
10月25日(土)第187回「いろいろなどんぐりとその利用」 原 正利(千葉県立中央博物館)
11月22日(土)第188回「菊細工のはなし」 平野 恵(東洋大学)
12月20日(土)第189回「サザンカの魅力」 箱田 直紀(元恵泉女学園大学)

次回企画展予告

《総合展示 第3展示室 特集展示》「新収集資料の公開-江戸の小袖-」

開催日時 2014年12月9日(火)~2015年1月18日(日) 9:30~16:30(入館は16:00まで)
会場 国立歴史民俗博物館 第3展示室
入苑料 一般 420円(350円)、高校・大学生250円(200円)、小中学生 無料

広報用素材の提供について

ご希望の写真(データ)を送付いたしますので、各プレスリリースの写真番号をご連絡ください。e-mailでも結構です。問い合わせ先は下記の「このリリースに関するお問い合わせ」をご覧ください。

ご注意

  • 本図版の使用は「第3展示室特集展示『紀州徳川家伝来の楽器-笛-』」の広報に関するものに限ります。
  • 掲載に際しては、最小限でも「催事名」「会場」「会期」「掲載図版のキャプション」を明記していただくようお願いします。
  • 情報確認のため、校正紙(ウェブ上の場合は掲載URL)をお送り下さい。ウェブ上での掲載の場合は、画像サイズを400ピクセル以下・72dpi以下のサイズにしてください。
  • ご掲載いただいた場合は、お手数ですが掲載物をご送付ください。

以上の点に留意いただけない場合に発生したトラブルについて、本展主催者として一切の責任を負いかねますのでご注意ください。

1) 一節切 (銘「山風」) 2) 連管(銘「金龍」) 3) 龍笛(銘「青柳」)
1) 龍笛(銘「蝉丸」) 2) 能管(銘「男女川」) 3) 連管(銘「青海波」)の筒
1) 篳篥(銘「寒月」) 2) 洞簫(銘「含和」)

このリリースに関するお問い合わせ

人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 博物館事業課
広報サービス室広報係 横尾・小林・尾高

〒285-8502千葉県佐倉市城内町117番地 
TEL 043-486-0123(代)  FAX 043-486-4482
E-mail:koho@ml.rekihaku.ac.jp