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開催概要関連の催し物その他の催し物広報用素材の提供について問い合わせ先

謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より、当館の運営等につきましては、格別のご配慮を賜り、厚くお礼申し上げます。

当館では平成21年4月14日より、平成21年度第3展示室ミニ企画展示「もの」からみる近世『錦絵に見る江戸の料理茶屋』を開催します。

料理茶屋は現在でいう料亭に相当し、各種の錦絵や番付の題材にもなり、江戸の名所でもありました。本展示では料理茶屋を題材にした錦絵や番付、書物等を展示し、江戸の文化活動の発展に料理茶屋が果たした役割について考えます。

つきましては、この展示開催を貴媒体にてぜひ多くの方々にご紹介くださいますようお願い申し上げます。

敬具

開催概要

第3展示室(近世)特集展示 「もの」からみる近世
『錦絵に見る江戸の料理茶屋』
開催期間2009年4月14日(火)~6月21日(日)
開催期間 2009年4月14日(火)~6月21日(日)
会場 国立歴史民俗博物館 第3展示室(近世)副室
料金 一般420(350)円
高校生・大学生250(200)円
中学生以下無料
(  )内は20名以上の団体
※常設展示もあわせてご覧になれます。
※毎週土曜日は、高校生の入館が無料です。
開館時間 9時30分~17時00分 (入館は16時30分まで)
休館日

4月20日(月)、5月7日(木)、11日(月)、18日(月)、25日(月)、6月1日(月)、8日(月)、15日(月)

主催 国立歴史民俗博物館

趣旨

江戸後期、江戸の町には手の込んだ本格的な料理を供し、数寄を凝らした座敷や庭を持つ、今日の高級料亭に相当するような料理茶屋が数多く生まれました。江戸末期には、両国や深川といった盛り場だけでなく、近郊の行楽地にも数多くの店がつくられ、活況を呈しています。こうした料理茶屋において宴席の料理としての会席料理が発展しましたが、名物料理も工夫されています。なかには、当時有名な料理茶屋のひとつである八百善の四代目主人栗山善四郎のように、料理書を刊行して料理文化の振興につとめた人物もいます。

こうした江戸の有名な料理茶屋は、江戸内外の人々の関心をひき、錦絵や名所図会に描かれるなど、江戸の名所としても意識されていました。また、料理茶屋はたんに美酒佳肴(びしゅかこう)を提供しただけではありません。その座敷は、文化人たちの交流の場(サロン)として機能し、著名な書家や画家たちの書画を展観する書画会や、句会、あるいは落語家たちの咄(はなし)の会が催されるなど、都市文化の発信地としての役割も果たしていました。

今回のミニ企画展示では、江戸末期から明治初期にかけての料理茶屋を描いた錦絵や版本(はんぽん)の他、番付や引札なども併せて展示し、多彩な都市文化の舞台となったその姿を垣間見ることにいたします。

みどころ

広重の描いた錦絵シリーズ「江戸高名会亭尽」は、天保(1830~44)期の江戸の有名な料理茶屋の座敷や庭の光景が詳しく描き出されているだけでなく、座敷において書画会や句会など、さまざまな文化活動がおこなわれている様子も描かれた好資料です。また、「八百善御料理献立」をはじめとする番付類からは料理茶屋に対する当時の評価がうかがえ、さながら江戸ミシュランの趣があります。

主な展示物(予定)

  • 江戸高名会亭尽(えどこうめいかいていづくし)(歌川広重:当館蔵)
  • 八百善御料理献立番附(やおぜんおりょうりこんだてばんづけ)(当館蔵)
  • 新版御府内流行名物案内双六(しんはんごふないりゅうこうめいぶつあんないすごろく)(歌川芳艶(よしつや)・歌川国芳:当館蔵)
  • 江戸買物独案内(えどかいものひとりあんない)(当館蔵)

など約50点

関連の催し物

展示解説会のご案内

日時 4月14日(火)11時00分~
会場 本館第3展示室副室

当展示プロジェクト委員による展示解説を行います。事前予約等は必要ございません。 詳細につきましては下記「このリリースに関するお問い合わせ」までお問合せください。

展示についてのお問い合わせ電話番号

ハローダイヤル:03-5777-8600 (8時00分から22時00分まで)

その他の催し物

歴博講演会

各回共通

会場 歴博講堂
備考 14時00分~16時00分、入場無料、当日先着順に受付、定員260名

第304回 「伊勢市の版木に見る錦絵の彫と摺」

日時 4月11日(土)
講師 岩切 友里子 (国際浮世絵学会編集委員)

第305回 「呪術を使った職能者たち」

日時 5月9日(土)
講師 松尾 恒一 (当館民俗研究系)

第306回 「中世の借金事情」

日時 6月13日(土)
講師 井原 今朝男 (当館歴史研究系)

歴博探検

各回共通

時間 午前11時00分~午後12時30分
備考 小学校高学年~中学生対象 (保護者の方も参加できます)、ガイダンスルームにて開催、要事前申込、参加費無料、定員20名

「江戸時代の外国人」

日時 5月9日(土)
講師 久留島 浩(当館歴史研究系)

歴博フォーラム

要事前申込(開催日の2ヶ月前から前々日まで受付、定員に達した時点で締切)先着順

「東アジアの建築文化」

日程 6月6日(土)
講師 玉井 哲雄ほか
備考 13時00分~17時00分、定員320名、新宿明治安田生命ホール

「高度経済成長と生活変化」

日程 6月20日(土)
講師 新谷 尚紀ほか
備考 13時00分~17時00分、定員500名、一橋記念講堂

くらしの植物苑観察会

各回共通

会場 くらしの植物苑
備考 13時30分から、事前申込不要、要入苑料

第121回観察会「歴博くらしの植物苑花ごよみ」

日時 4月29日(水)
講師 辻 誠一郎 (東京大学大学院)

第122回観察会「佐倉城址の初夏の植物」

日時 5月23日(土)
講師 原 正利 (千葉県立中央博物館)

第123回観察会「樹を見て絵図を読む」

日時 6月27日(土)
講師 青山 宏夫 (当館歴史研究系)

企画展示

「錦絵はいかにつくられたか」
2月24日(火)~5月6日(水)

当館はこれまでにきわめて遺存しにくい錦絵の版木を368枚入手し、質量ともに世界最大級の錦絵版木コレクションを擁しています。今回の企画展示ではそれらを錦絵とともに展示し、錦絵の成り立ちについて‘流通’‘世相’‘技術’の各面から考察します。また、科学的手法を用いて錦絵の絵の具を分析したり、版木は完全に彫り上げられたものの、出版されなかった版木を三次元形状計測の技術を駆使して再現します。

入館料:一般830(560)円/高校生・大学生450(250)円
( )内は20名以上の団体、小中学生無料 ※常設展示もご覧になれます

くらしの植物苑特別企画

「伝統の桜草」

4月21日(火)~5月10日(日)

広報用素材の提供について

ご希望の写真(データ)を送付いたしますので、各プレスリリースの写真番号をご連絡ください。e-mailでも結構です。問い合わせ先は下記の「このリリースに関するお問い合わせ」をご覧ください。

ご注意

  • 本図版の使用は、「平成21年度第3展示室ミニ企画展示『錦絵に見る江戸の料理文化』」広報に関するものに限ります。
  • 掲載に際しては、最小限でも「催事名」「会場」「会期」「掲載図版のキャプション」を明記していただくようお願いします。
  • 情報確認のため、校正紙(ウェブ上の場合は掲載URL)をお送り下さい。ウェブ上での掲載の場合は、画像サイズを400ピクセル以下・72dpi以下のサイズにしてください。
  • ご掲載いただいた場合は、お手数ですが掲載物をご送付ください。

以上の点に留意いただけない場合に発生したトラブルについて、本展主催者として一切の責任を負いかねますのでご注意ください。

1) 八百善御料理献立番附 (やおぜんおりょうりこんだてばんづけ)

(当館蔵)

2) 江戸高名会亭尽 (えどこうめいかいていづくし) 山谷 (さんや) 八百善 (やおぜん)

(歌川広重:当館蔵)

八百善は山谷(さんや)(新鳥越2丁目)にあった江戸屈指の料理茶屋で、谷文晁(たにぶんちょう)や酒井抱一(さかいほういつ)、大田南畝(おおたなんぽ)など文化人の集うサロンでもありました。当主の四代目栗山善四郎は文政5年(1822)から『江戸流行 料理通』という料理書を刊行しています。この頃江戸の有名な料理茶屋を相撲の番付に模したもの(1))が出版されていましたが、いずれでも八百善は勧進元など別格扱いとなっています。また、段の上の方に配される店は広重の「江戸高名会亭尽」(2))と共通するものが多くなっています。「江戸高名会亭尽」に描かれた八百善の座敷には谷文晁の額がかかっており(画像左上・月に薄(すすき)図)、高名な料理茶屋と文化界との密接なつながりが連想されます。

3) 江戸買物独案内 (えど)かいものひとりあんない)

(当館蔵)
大阪で出版された江戸の買い物案内で、3冊構成のうち1冊がすべて、料理茶屋や有名な飲食店を収録した「飲食の部」になっています。店から掲載料を取っているためか、名前の出ていない有名店もありますが、江戸の主要な商人を把握できるといった点で、都市史研究では基本史料として利用されています。

4) 新版御府内流行名物案内双六(しんはんごふないりゅうこうめいぶつあんないすごろく)

(歌川芳艶(よしつや):当館蔵)
日本橋を振り出しに、江戸の有名な料理茶屋や名物を食べ歩き、山王祭を上がりとする双六です。日本橋と山王祭がそれぞれ江戸の町を象徴していることや、江戸名所と「食」が結びついて意識されていたことがうかがえます。

5) よし町桜井(まちさくらい)しん楼(ろう)より南海(なんかい)を眺図(ながめるのず)

(三代歌川豊国:当館蔵)
よし町は芳町(葭町)と書き、現在の人形町のあたりにありました。「桜井しん楼」とは、そこにあった桜井甚五郎の店だと思われます。中央の芸妓の持つ草紙に「南海を眺図」とありますが、遠く江戸湾を望む景色が自慢の座敷だったのでしょう。

このリリースに関するお問い合わせ

人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 博物館事業課
広報サービス室広報係 横尾・島田・中村

〒285-8502千葉県佐倉市城内町117番地 
TEL 043-486-0123(代)  FAX 043-486-4482
E-mail:koho@ml.rekihaku.ac.jp