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開催概要
開催期間 | 2005年6月14日(火)~7月31日(日) |
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会場 | 国立歴史民俗博物館 企画展示第1~3室 |
主催 | 国立歴史民俗博物館,東北歴史博物館,新潟県立歴史博物館 |
巡回先 | 東北歴史博物館 2005年8月12日~9月25日 新潟県立歴史博物館 2005年10月8日~11月17日 |
展示の趣旨
本展開催のきっかけは、平成13年度から15年度まで実施した歴博の共同研究『縄文・弥生農耕の問題』です。
川や沼などのそばで発見された遺跡からは、水に浸かっていたために、他では残りにくい繊維や木材が保存されている場合があります。このような遺跡を「低湿 地遺跡」といい、近年は縄文時代の低湿地遺跡が各地で発掘されています。今回は、最近発掘された新潟県青田遺跡、東京都下宅部遺跡、青森県是川中居遺跡な ど各地の低湿地遺跡を取り上げます。
今回の目玉となる展示品は、「赤と黒の漆塗り水差し」「赤漆塗りの糸玉」「装飾された木製容器」などです。黒漆塗りの木製水差しには、クルミの殻の細片な どがびっしり詰まっていました。赤漆塗りの糸玉は、漆を塗り乾燥させた後に結んだりしています。乾燥すれば硬くなる漆に柔軟性を持たせることは、現代では 失われた技術であり、縄文人の持つ技術の高さに驚かされます。
このように、縄文人の低湿地での“くらし”を、実物の展示のみならず、CGを用いて復元するなど、分かりやすく紹介します。
展示構成
- 「新収資料の公開」 (会場:企画展示第1室・第2室)
袈裟(けさ)襷(だすき)文銅鐸の歴史/江戸の名所/描かれた怪異・妖怪/桃太郎画伝絵巻/死絵/小正月のツクリモノ/幕末明治期のきもの - 「日本の建築」 (会場:企画展示第3室)
旧花田家番屋、今西家住宅、春日大社本殿、慈照寺東求堂、仁科(にしな)神明宮(しんめいぐう)
ご利用案内
会場:千葉県佐倉市城内町117
国立歴史民俗博物館 企画展示第1室~第3室
tel:043-486-0123(代表)
ハローダイヤル 03-5777-8600(7:00~23:00 年中無休)
交通手段:(京成電鉄利用) 京成佐倉駅から徒歩約15分(バス便あり)
(JR東日本利用) JR佐倉駅からバス約15分
(自動車利用) 東関東自動車道 四街道ICまたは佐倉ICから約15分
大型駐車場完備(無料)
休館日:毎週月曜日(ただし祝日の場合は翌日が休館)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料: 一 般 420円(350円)
高校・大学生 250円(200円)
小・中学生 110円(90円)
*( )内は20名以上の団体料金
● 上記の入館料で常設展もご覧になれます
● 毎週土曜日は、小・中・高校生は、常設展示に関しては入館無料です
● 身体障害者手帳保持者は、手帳掲示により介助者と共に入館無料になります
関連の催し物
歴博フォーラム
第50回 歴博フォーラム 「水辺と森と縄文人」
西本豊弘(本館考古研究系 教授) ほか
日 時 : 6月18日(土) 13:30~16:30 *要申込
場 所 : 国立歴史民俗博物館講堂
主 催 : 国立歴史民俗博物館
開催主旨
今回のフォーラムは展示にかかわる3つの遺跡についてわかりやすく映像による解説を行い、低湿地遺跡研究の最新成果にもとづいた新しい縄文時代像の構築 に向けた研究を報告します。
低湿地遺跡では、木製容器やカゴなどの繊維製品が出土します。またクリやドングリやトチのみなどの植物質食料もよく保存されています。これらの資料は、 丘の上にある住居後や墓地などでは、残っていないので、縄文時代ではよくわかりませんでした。また、木製品や樹皮製品は非常にもろいので、発掘もむずかし く、その後の保存も困難です。しかし、最近になってさまざまな技術により、研究が進められてきました。その結果、縄文時代から弥生時代の予想外の技術や利 用方法が明らかになりつつあります。その成果の一部を報告します。
開催内容
時間 | 内容 |
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13:30~13:40 | 趣旨説明 「低湿地からみた新しい縄文時代像」 西本豊弘 (歴博) |
13:40~14:05 | 「新潟県青田遺跡」 荒川隆史 (新潟県立歴史博物館) |
14:05~14:30 | 「青森県是川中居遺跡」 小久保拓也 (八戸市教育委員会) |
14:30~14:55 | 「東京都下宅部遺跡」 千葉敏朗 (東村山市遺跡調査会) |
14:55~15:05 | 休 憩 |
15:05~15:35 | 「縄文時代の水場利用」 設楽博己 (駒沢大学) 小林青樹 (國學院大學栃木短期大 学) |
15:35~16:10 | 「縄文時代の水辺の生活」 山田晃弘 (東北歴史博物館) 西田泰民 (新潟県立歴史 博物館) |
司会:永嶋正春 (歴博) |
お申し込み方法
フォーラム聴講希望者は、「第50回歴博フォーラム参加希望」と明記の上、
住所・氏名(葉書の場合は返信用にも記入)・年齢・職業・電話番号を記入し、
往復葉書またはE-mailでお申し込み下さい。
定員260名(申し込み多数の場合は抽選)。
参加は無料です。
(申し込みは開催日の1ヶ月前から受付ます。)
お申し込み先
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117
国立歴史民俗博物館 広報サービス室 サービス・普及係
Tel:043-486-0123(代)
E-mail:forum@rekihaku.ac.jp
締め切り
2005年6月3日(金)消印有効
歴博講演会
「縄文時代の低湿地遺跡にみる漆文化」
永嶋正春(本館情報資料研究系 助教授)
日 時 : 7月9日(土) 13:30~
場 所 : 歴博講堂
広報用素材の提供について
ご希望の写真(データ)を送付いたしますので、各プレスリリースの写真番号をご連絡ください。e-mailでも結構です。問い合わせ先は下記の「このリリースに関するお問い合わせ」をご覧ください。
ご注意
- 図版の使用は展覧会広報に関するものに限ります。
- 掲載に際しては、「展覧会名」「会場」「会期」をご紹介いただき、掲載図版のキャプションを明記していただくようお願いします。今回の出品物はすべて当 館所蔵です。
- ご掲載いただいた場合は、お手数ですが掲載物をご送付ください。
以上の点に留意いただけない場合に発生したトラブルについて、本展主催者として一切の責任を負いかねますのでご注意ください。
1) 新潟県青田遺跡 丸木船出土状況 |
2) 東京都下宅部(しもやけべ)遺跡 40号網代出土状況 |
3) 新潟県青田遺跡 トチノキ果実が詰まった穴 |
4) 新潟県分谷地(わけやち)A遺跡 漆塗木製水差し |
5) 青森県是(これ)川中(かわなか)居(い)遺跡 塗り櫛 |
6) 新潟県分谷地A遺跡 耳飾り・糸玉出土状況 |
7) 新潟県青田遺跡 赤漆塗り糸玉 |
このリリースに関するお問い合わせ
人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 博物館事業課
広報サービス室広報係 山本・後藤・石井
〒285-8502千葉県佐倉市城内町117番地
TEL 043-486-0123(代)/043-486-6488(直) FAX 043-486-4482
E-mail:koho@ml.rekihaku.ac.jp