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概要

このたび国立歴史民俗博物館では、研究成果の速報などを目的として新しい展示室「れきはくプロムナード」をオープンします。
そこでは、今年5月に歴博の研究グループが日本考古学協会で発表した、弥生時代最古の土器である北部九州の山ノ寺式や夜臼Ⅰ式の年代測定結果も、最初の展示として公開されます。
これらの紹介をあわせて、平成16年9月8日(水)午後1時30分より歴博において記者発表を行います。

これまでの経過と今回の結果の意義

昨年、国立歴史民俗博物館の研究グループは、AMS−炭素14年代測定法の結果に基づき、弥生時代開始年代が紀元前10世紀頃までさかのぼるのではないかとの説を発表いたしました。しかしその段階では、縄文時代晩期末の黒川式新段階の土器の測定値で上限を、弥生最古期の次の段階である夜臼Ⅱ式〜板付Ⅰ式の土器の測定値で下限をおさえることによって弥生時代の開始年代を推定していました。その後、弥生最古の土器の測定結果をつけ加えることによって、弥生早期の始まりは紀元前10世紀後半頃になる可能性があることがわかり、5月の日本考古学協会で発表しました。今回はこれらの成果を、新しい展示室で公開いたします。
これら一連の研究成果をふまえ、平成16年度より文部科学省科学研究費補助金学術創成研究「弥生農耕の起源と東アジア−炭素年代測定による高精度編年体系の構築−」(代表:西本豊弘)が発足いたしました。研究期間は5年間、研究費総額は4億1990万円です。

(*なお、さる7月25日に釜山で行われた嶺南考古学会・九州考古学会合同学会において九州大学の研究グループが、獣骨と人骨を試料にして年代を測定し、弥生開始期の年代は、従来の年代観である紀元前5世紀で間違いないという報告を行った、と報道された。しかし、歴博の研究グループでその発表資料を検討したところ、そのデータは歴博の研究成果を否定するものではなく、むしろ追認する内容であったことを確認した。したがって、歴博が示した弥生時代の開始年代は、歴博の土器付着炭化物等に加えて、獣骨・人骨という別の資料の測定結果からも妥当という結果が得られたと理解する。)

「れきはくプロムナード」について

国立歴史民俗博物館展示フロア内(入館者用図書館となり)に、「れきはくプロムナード」が新たにオープンいたします。これは、

  • 最新の研究成果の速報
  • 歴博コレクション、刊行物などの紹介
  • 地域市民との連携による展示
  • 大学共同利用機関法人人間文化研究機構の紹介

などを目的とし、歴博が大学共同利用法人となり人間文化研究機構に再編成されたことをきっかけとして、入館者や地域社会の方々、また国内外の研究者とのネットワークをより緊密なものとするために設置するものです。歴博の目玉になる新しい展示スポットとすることをめざしています。
最初の展示として、「AMS−炭素14年代法による弥生時代の開始年代研究」と「江戸図屏風の修理と理化学的調査」を公開します。

日時 平成16年9月8日(水) 午後1時30分〜 記者発表
場所 国立歴史民俗博物館内 れきはくプロムナード・大会議室

*事前申込は不要です。管理棟入口にて受付をしてください。

このリリースに関するお問い合わせ

人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 博物館事業課
広報サービス室広報係 後藤・石井

〒285-8502千葉県佐倉市城内町117番地 
TEL 043-486-0123(代)/043-486-6488(直)  FAX 043-486-4482
E-mail:koho@ml.rekihaku.ac.jp