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概要

国立歴史民俗博物館がホームページで公開している「れきはくデータベース」
( http://www.rekihaku.ac.jp/doc/t-db-index.html )に、日本の古代・中世の都市生活における消費についてのデータを集めた「古代中世都市生活史(物価)データベース」が加わりました。

これは、8世紀から16世紀頃までの代表的な史料から37,253件のデータを抽出し、京都を中心に、西は九州から東は関東までの、物の値段やサービスの価格(労賃など)についての記録を集成したもので、たとえば以下のような項目で検索ができます。

食料、衣服、食器、武具、材木、畳、不動産、仏事、造営、運賃、工賃・・・
物価データの集成としては、1962年に刊行された『15〜17世紀における物価変動の研究』(京都大学近世物価史研究会)がありますが、それ以来の大規模なデータ集成で、研究の進展に寄与するものと期待されます。

使い方の例

このデータベースは、本来研究者が活用するために作られた生のデータ集で、特に価格研究については操作が必要な面がありますが、次の様な検索をすると、一般の方にも興味深い結果が得られます。
例)「700年〜800年」の「食料」を検索すると、「奈良時代にどんなものが食べられていたか」を調べることができます。稲、麦、酒、大豆、塩などの他、荏胡麻、芥子、茄子、フナ、細螺、柿、煎餅、心太など様々な食べ物の名称がみえます。

同様に、いろいろな時代の、いろいろな物やサービスの種類を知ることができますし、その地域もわかります。

関連報告書

このデータベースは当館の共同研究「日本における都市生活史の研究」A班(古代・中世)の成果の一部であり、関連報告書として『国立歴史民俗博物館研究報告』第92集「古代・中世における流通・消費とその場」、および第113集「古代・中世における流通・消費とその場」(2004年3月)があります。

このリリースに関するお問い合わせ

人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 博物館事業課
広報サービス室広報係 後藤・石井

〒285-8502千葉県佐倉市城内町117番地 
TEL 043-486-0123(代)/043-486-6488(直)  FAX 043-486-4482
E-mail:koho@ml.rekihaku.ac.jp