プレスリリース

過去のプレスリリース

国立歴史民俗博物館 総合展示第4展示室「民俗」
「列島の民俗文化」 リニューアルオープン

開催要項

総合展示第4展示室「民俗」イメージ

開室日 2013年3月19日(火)
会場 国立歴史民俗博物館 第4展示室
料金 一般420(350)円
高校生・大学生250(200)円
中学生以下無料
(  )内は20名以上の団体
※企画展示は別途料金がかかります。
※毎週土曜日は、高校生は入館無料です。
開館時間

3月~9月
 9時30分~17時(入館は16時30分まで)

10月~2月
 9時30分~16時30分(入館は16時まで)

休館日 毎週月曜日(ただし休館となる日が休日にあたるときは、翌日を休館日とします)
年末年始
主催 国立歴史民俗博物館

広報用写真一覧はこちら

謹啓 このたび、第4展示室「民俗」が、いよいよリニューアルオープンすることとなりました。展示の全体のテーマは「列島の民俗文化」です。現代における民俗の姿を考え、自然へのおそれや祈りのかたちを見つめ、くらしの組み立てをふりかえることで、ユーラシア大陸に寄りそうようにつらなる列島各地域の人びとの生活のいとなみを確かめていきます。また、第4展示室特集展示として人間文化研究機構連携展示「東日本大震災と気仙沼の生活文化」を3月19日(火)から9月23日(月祝)まで開催いたします。

本館の総合展示への取り組みにご理解いただき、より一層のご支援をいただきたく存じます。

つきましては、この展示を貴媒体にて、ぜひ多くの方々にご紹介くださいますようお願い申し上げます。

敬具

リニューアルの経緯

常設の展示として1985年から2010年まで「日本人の民俗世界」というテーマで民俗展示を公開していました。これまでの民俗展示は民俗学界の内外で一定の評価を得てきたほか、国内各地の博物館・資料館などの民俗展示にも大きな影響を与えてきました。

しかしながら、25年以上前に作られた展示であり、その後の民俗学の研究成果を反映していませんでした。また、社会の変化とともに生じてきた民俗展示への期待に十分にこたえていると言い難いものでもありました。そこでこれまでの民俗展示を批判的に継承しつつ、新たな展示をつくることにしたのです。

新しい展示の特徴

[1] 列島という視点

東アジアの広がりのなかに位置づける国際的な視野を持つとともに、複雑な地形と多様な気候が織りなす各地域において育まれてきたさまざまな民俗文化に着目します。また、歴博の民俗展示としては初めてアイヌ民族の文化を展示し、継承運動や現代のアイヌアートなどの新たな展開を取り上げます。

[2] 同時代をとらえる展示

民俗展示というと、ともすれば昔の道具がならんでいるとイメージしがちです。しかしながら新しい展示では、歴史をふまえるとともに、高度経済成長以降や同時代の民俗文化にも視野を広げます。観光化・商品化によって変容していく民俗や、現代の核家族の生活などの諸相をつうじて、民俗や生活の現在を問い直します。

[3] 国内最大規模の展示スペース

展示面積は2000㎡以上あり、県立博物館クラスに匹敵します。また最高で6メートル以上ある天井高を活かし、西表島の節祭の旗頭(沖縄県)や宇出津あばれ祭りのキリコ(石川県)、災厄が入ってこないように村境を守るお人形様(福島県)など、数メートルもある巨大な資料を展示します。

展示内容

大テーマ:「民俗」へのまなざし

[概要]  現代社会における民俗について考える観点から、産業開発や消費文化の影響を受けつつ変貌する民俗を展示します。

I. ひろがる「民俗」 行事食の変化、現代の観光とおみやげ
II. 開発と景観 アイヌ民族の伝統と現在、世界遺産と地域変容、近代化を支えた産業の現在、沖縄の自然と観光
III. 現代の家族像 家族の変容、「理想」の身体
IV. 民俗学の成立 初期民俗学の視角、民俗学の風景

[展示ピックアップ]

行事食の変化 展示室風景イメージ

〈新しい民俗〉

「昔ながらの伝統」と考えられているものが、実は新しいこともあります。「行事食の変化」のコーナーでは、商品化とマスメディアによって流行が移り変わっていくおせち料理から、更新・消費されていく民俗に迫ります。

[主な展示資料]

現代のおせち料理(複製)東京都   現代のアイヌアート iPhoneケース

現代のおせち料理(複製)東京都

 

現代のアイヌアート iPhoneケース

ヤクスギ土埋木の木皿 鹿児島県   知里幸恵『アイヌ神謡集』初版本

ヤクスギ土埋木の木皿 鹿児島県

 

知里幸恵『アイヌ神謡集』初版本
(郷土研究社、1923年)

大テーマ:おそれと祈り

[概要] 安らかで幸せな生活を願って人びとは何をおそれ何に祈ってきたのかを考える観点から、祭りや妖怪、まじない、人生儀礼、死との向きあいかたなどを取り上げ、人智を超えた見えないものに対するいとなみを展示します。

I. めぐる時間と祭り 冬から春へ、年替わりと稲の祭り、夏の祭礼と風流
II. 妖怪の世界 河童と水、妖怪の歴史と民俗
III. 安らかなくらし 現代に生きるまじない、幸運を招く、人生と祈り
IV .死と向き合う 死と葬送、死者との交流

[展示ピックアップ]

夏の祭礼と風流(宇出津あばれ祭)  石川県
展示室風景

〈祭りと暴力〉

祭りはなぜ荒々しさをあわせもつのでしょうか。「夏の祭礼と風流」のコーナーでは、宇出津あばれ祭におけるキリコと実際に用いられ傷んだ神輿の展示を通じて、夏の疫病を祓う暴力的な所作と人びとの熱狂に注目します。

[主な展示資料]

高木春山『本草図説』に描かれた河童の模型   狩野洞雲『百鬼夜行図』の妖怪を立体化したフィギュア

高木春山『本草図説』に描かれた河童の模型

 

狩野洞雲『百鬼夜行図』の妖怪を立体化したフィギュア

鬼ようちょ 長崎県   お人形様(再現したものを展示)福島県

鬼ようちょ 長崎県

 

お人形様(再現したものを展示)福島県

住吉大社の招福猫   団子馬 香川県

住吉大社の招福猫

 

団子馬 香川県

葬列の輿 和歌山県   供養絵額 岩手県

葬列の輿 和歌山県

 

供養絵額 岩手県

大テーマ:くらしと技

[概要] 人びとは生きていくためにどのような場所で暮らし、どのような道具や技を用いてきたのかを考える観点から、生活や行事の場としての家、商人や職人の活動、農業や漁業を取り上げ、厳しくも豊かな自然や変化する社会の中で生きる人びとの姿を展示します。

Ⅰ.くらしの場 家の神と仏、盆と正月
Ⅱ.職の世界 商いと交流、近代化のなかの職人、職の由来とこころ
Ⅲ.なりわいと技 海のなりわいと技、山のなりわいと技、里のなりわいと技

[展示ピックアップ]

くらしの場(尾形家住宅) 宮城県
展示室風景

〈津波に負けない家〉

「くらしの場」のコーナーでは、近世からイワシ漁の網元として海とともに生きてきた尾形家の住宅を復元展示します。東日本大震災の津波で流失した部材も用いた空間で、生産の場であるとともに神や死者を祀る場でもある家の姿を体感できます。

[主な展示資料]

節季市のちんころ・とっとこ 新潟県   壺屋焼のカラカラ 沖縄県

節季市のちんころ・とっとこ 新潟県

 

壺屋焼のカラカラ 沖縄県

職人歌合(高松宮家本)に描かれた番匠(大工)   西物部集落模型(一部) 滋賀県

職人歌合(高松宮家本)に描かれた番匠(大工)

 

西物部集落模型(一部) 滋賀県

関連行事

第4展示室特集展示・人間文化研究機構連携展示

「東日本大震災と気仙沼の生活文化」

主催 人間文化研究機構(国立歴史民俗博物館、国立民族学博物館、国文学研究資料館)
開催期間 平成25年3月19日(火)~平成25年9月23日(月祝)
会場 国立歴史民俗博物館 第4展示室「民俗」副室
料金 通常料金

[展示の趣旨] 

尾形家は第4室(民俗)展示のCゾーンでもその一部を復元し、展示を行いますが、この特集展示では、震災からの復興を中心テーマとして、当館の取り組みを紹介し、さらにはこうした文化財を救う活動のなかで見出された課題やその意義について考えます。

[おもな展示資料(予定)]

  • 救出・整理作業で使った道具(長靴・テンバコなど)
  • 生活用具・民具・文書の救出作業(映像)
  • 昭和三陸大津波の日記(気仙沼・尾形家)
  • チリ地震津浪見舞申受帳(気仙沼・尾形家)
  • 津波・地震の見舞いハガキ(気仙沼・尾形家)
  • 明治三陸津波の後に興された家の生活用具・民具・文書(気仙沼・三浦家)
など

「東日本大震災と気仙沼の生活文化」広報用写真一覧はこちら

被災した尾形家住宅   被災した尾形家住宅における文化財レスキュー活動

被災した尾形家住宅

 

被災した尾形家住宅における文化財レスキュー活動

整理の終わった資料を入れたテンバコ   チリ地震津浪見舞申受覚(チリ沖地震津波の記録)

整理の終わった資料を入れたテンバコ

 

チリ地震津浪見舞申受覚(チリ沖地震津波の記録)

尾形家に伝わる堀子本判(金の採掘許可の鑑札)   三浦家で使われていたトコロテン突き

尾形家に伝わる堀子本判(金の採掘許可の鑑札)

 

三浦家で使われていたトコロテン突き

※この事業は、財団法人JKAの支援を受けて行なっています。

オープニングセレモニー 民俗芸能の上演

宮城県気仙沼市民俗芸能「虎舞」

日時 3月19日(火) 15時15分~15時45分
会場

館内中庭(予定)

このページの上部へ

その他の催事のご案内

【第3展示室(近世)特集展示】「和宮ゆかりの雛かざり」

会期 ~平成25年3月31日(日)

幕末の動乱期、波乱にとんだ生涯を送ったことで知られる和宮は、仁孝天皇(にんこうてんのう)の第8皇女として生まれ、「公武合体」の証しとして文久元年(1861)14代将軍徳川家茂(とくがわいえもち)に降嫁しました。

今回のミニ企画展示で紹介する雛人形・雛道具類(当館所蔵)は、和宮所用として伝来したもので、有職雛と呼ばれる種類の雛人形と、江戸七澤屋製の各種雛道具、御所人形および三ツ折人形などが含まれます。

くらしの植物苑特別企画「伝統の桜草」

会期 4月15日(火)~5月6日(火・祝)
展示解説会 平成25年4月16日(火)11:00~

当苑で栽培された日本桜草を展示。一部を江戸時代末に考案された桜草雛壇に 展示し、伝統的な鑑賞法を再現するとともに、近年作出された八重咲きの桜草な どを紹介します。今年度はさらに、各品種が作出された時期についてパネル等を 用いて紹介するほか、朝顔栽培家として著名な中村長次郎や尾崎哲之助が作出し た桜草について、実際の桜草を展示する小テーマを設ける予定です。

歴博講演会

歴博講堂にて開催、13時00分~15時00分、入場無料、当日先着順に受付、定員260名

第351回「人と動物の考古学」
日時 3月9日(土)
講師 西本 豊弘 (当館考古研究系)
第352回「民俗研究とアイヌ・沖縄の文化」
日時 4月13日(土)
講師 内田 順子 (当館民俗研究系)

くらしの植物苑観察会

くらしの植物苑にて開催、13時30分~15時30分、入場無料、当日先着順に受付、定員260名

第168回観察会「春を告げる華花-祝いと祈りの草木たち」
日時 3月23日(土) 
講師 辻 誠一郎 (東京大学大学院)
第169回観察会「武士が育てた桜草」
日時 4月27日(土) 
講師 茂田井 宏 (野田さくらそう会世話人代表)

※内容は変更する場合があります。ご了承ください。

展示についてのお問い合わせ電話番号
ハローダイヤル:03-5777-8600 (午前7時から午後11時まで)

このリリースに関するお問い合せ
人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 博物館事業課
広報サービス室広報係 横尾・宮下・尾高

〒285-8502千葉県佐倉市城内町117番地
TEL 043-486-0123(代)/6488(直)  FAX 043-486-4482
E-mail:koho@ml.rekihaku.ac.jp