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行列にみる近世-武士と異国と祭礼と-

開催要項

楽器は語る

開催期間 2012年10月16日(火)~12月9日(日)
会場 国立歴史民俗博物館 企画展示室
料金 一般:830(560)円
高校生・大学生:450(250)円
小・中学生:無料
()内は20名以上の団体 
※総合展示もあわせてご覧になれます。 
※毎週土曜日は高校生は入館無料です。
開館時間

9時30分~16時30分 (入館は16時00分まで)

休館日 月曜日(休日の場合は翌日が休館日となります)
主催 国立歴史民俗博物館

謹啓

時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素より、当館の運営等につきまして格別のご配慮を賜り、厚くお礼申し上げます。

当館では、10月16日より、企画展示「行列にみる近世-武士と異国と祭礼と-」を開催します。「行列」は古今東西にわたって存在しており、日本の近世だけを「行列の時代」とはいえません。しかし、日本に限ると、列島上を参勤交代の行列が、江戸城を結集核として、定期的に往来しただけでなく、朝鮮通信使や琉球王国の使節、オランダ商館長などの外国使節の行列も江戸をめざしました。もちろん戦国時代にも「行列」は存在しましたが、近世に比べるとその頻度はきわめて少なく、ほぼ都に限られていました。その意味では、全国的な広がりをもって行列が往来したのは、近世の時代の特色ともいえるでしょう。

本展示では、将軍以下武士領主たちの行列、外交使節の行列という実際に政治的意味をもつものから、祭礼行列まで幅広く扱うとともに、祭礼行列のなかに領主の行列や外交使節の行列が仮装行列として組み込まれる(「演じられる」)ようになることについても示します。そのうえで、行列の構成、行列を見せる側と見る(見させられる)側の関係からも近世社会を照らし当てていきます。

つきましては、この展示開催を貴媒体にてぜひ多くの方々にご紹介くださいますよう、お願い申し上げます。

謹白

趣旨 【近世社会を「行列の時代」としてとらえることで、新しい近世社会像を示します】

日本の近世は、列島上を参勤交代の行列が、江戸城を結集核として定期的に往来しただけでなく、朝鮮通信使や琉球王国の使節、オランダ商館長などの外国使節の行列も江戸をめざしました。規模は小さくとも幕府の役人が江戸から地方は出張するときには、供回りを携えた行列をくんで行進していました。いわば列島上をこうした大小の規模の行列が往来していたこととなります。

もちろん戦国時代にも武装した集団が行進していただけではなく、信長は「馬揃い」という武士たちの力を誇示するデモンストレーションを行い、秀吉は聚楽第への天皇の行列を仕切り立てるなど、折に触れて行列を見せてきました。しかし、近世に比べるとその頻度はきわめて少なく、ほぼ都に限られていました。その意味では、全国的な広がりをもって行列が往来したのは、近世の時代の特色だといえるでしょう。そして、参勤交代の行列が、戦闘集団の体をなし続けていたとは言え、実際の戦闘を想像させることはありませんでした。17世紀半ば以降は、国内外の戦争がなくなったことによって武士の有様が変化したことを反映しており、言わば「徳川の平和」とセットで捉えられるものです。

本展示では、将軍以下武士領主たちの行列、外交使節の行列という実際に政治的意味をもつものから、祭礼行列まで幅広く扱うとともに、祭礼行列のなかに領主の行列や外交使節の行列が仮装行列として組み込まれる(「演じられる」)ようになることについても示します。そのうえで、行列の構成、行列を見せる側と見る(見させられる)側の関係からも近世社会を照らし当てていきます。

展示構成

第1部 武士たちの行列

「江戸城登城風景図屏風(本館蔵)」では江戸城へ向かう武士たちの行列が見られます。また、将軍の上洛関係図や記録図より、上洛そのものの行列は、将軍以下武士たちの武威を誇示する行列=大名行列と同じと言えます。その他、鷹狩りや婚礼の行列などに描かれる資料から、行列で示される支配者(=武士)たちの社会だと読みとれ、武士の出世は「行列」の規模と構成で示されることがわかります。

第2部 異国の使節の行列

朝鮮通信使・琉球国王の使節は、外交使節として最高の公的なもてなし(「御馳走」)を受けますが、同時に沿道では「作法」をともなった見物が許され、実際にあらかじめ刷られたガイドブックなどを手に多くの人々が見物しました。見られる使節の側も、行装を整え、路次楽などを演奏して見物人の耳目を楽しませただけでなく、『異人行列』にみられるような都市祭礼の仮装行列のテーマとなったのです。

第3部 祭礼の行列

祭礼には古代・中世以来の起源を持つものがありますが、このコーナーでは近世につくられた城下町で、創出された祭礼を中心に取り上げます。注目すべきは、祭礼の中に、異国人の(仮装)行列が組み込まれることです。そのほか、見世物のなかの「演題」として取り込まれる領主の行列などもご紹介いたします。

第4部 エピローグ

近世から近代に移り変わる時期の行列に注目し、かつ権威をもっていたはずの行列が相対化される様子を河鍋暁齋「東海道名所風景 高輪牛ご屋」(江戸東京博物館蔵)をはじめとする資料で示します。

主な展示資料
※期間中、展示替えを行います。
江戸図屏風 複製(本館蔵)、江戸図登城風景図屏風(本館蔵)、松山藩参勤交代絵巻(本館蔵)、赤穂城請取脇坂淡路守行列図(赤穂大石神社蔵)、朝鮮通信使行列図屏風(個人蔵)、琉球使者金武王子出仕之行列(ハワイ大学マノア校図書館蔵)、琉球使節道中絵巻(本館蔵)、崎陽諏訪明神祭祀図(大阪府立中之島図書館蔵)、土浦御祭礼之図(土浦市博物館蔵)、河鍋暁齋 東海道名所風景 高輪牛ご屋(東京都江戸東京博物館蔵)、大名行列人形(東京国立博物館蔵)、有君之御方御下向御行列之図(個人蔵)

など約125点

展示についてのお問い合わせ電話番号

ハローダイヤル:03-5777-8600 (8時00分から22時00分まで)

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関連イベントのご案内

歴博講演会

歴博講堂にて開催、入場無料、当日先着順に受付、定員260 名

第347回 「近世祭礼図にみる行列」
日時 11月10日(土) 13時00分~15時00分
講師 八反 裕太郎 (頴川美術館)

ギャラリートーク

開催期間中の土曜日を中心に数回実施予定です。日程につきましては当館ホームページ上にてお知らせいたします。

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その他の催事ご案内

第3展示室特集展示 「もの」からみる近世

伝統の古典菊

※くらしの植物苑特別企画「伝統の古典菊」と同時開催
11月6日(火)~12月2日(日) 展示解説会11月6日(火)11:00~
第3展示室副室にて開催

歴博映像フォーラム7

祭りと熱狂-信仰と造形-『長崎くんち』『比婆荒神神楽』

新宿明治安田生命ホールにて開催、入場無料、要事前申込、定員320名

日時 10月20日(土) 10時30分~17時00分
講師 松尾 恒一 (本館民俗研究系)他

歴博映画の会

第16回「千葉の民俗芸能-祭囃子と神楽-」

歴博講堂にて開催、入場無料、当日先着順に受付、定員260名

日時 10月6日(土) 13時30分~15時30分
講師 内田 順子 (本館民俗研究系)

歴博講演会

歴博講堂にて開催、入場無料、当日先着順に受付、定員260名

第346回 「『自然』に寄り添い、生きる」
日時 10月13日(土) 13時00分~15時00分
講師 吉村 郊子 (本館歴史研究系)
第348回 「東国古墳時代像の再構築」
日時 12月8日(土) 13時00分~15時00分
講師 広瀬 和雄 (本館考古研究系)

くらしの植物苑特別企画「伝統の古典菊」

11月6日(火)~ 12月2日(日) 展示解説会11月6日(火)13:30~
くらしの植物苑にて開催

くらしの植物苑観察会

くらしの植物苑にて開催、事前申込不要、要入苑料

第163回観察会 「洛中洛外図にみえる植物」
日時 10月27日(土) 13時30分~15時30分
講師 小島 道裕 (本館歴史研究系)
第164回観察会 「菊花のかたち」
日時 11月24日(土) 13時30分~15時30分
講師 平野 恵 (東洋大学)

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会期中の特集展示・くらしの植物苑特別企画

第3展示室特集展示 「もの」からみる近世

伝統の古典菊

11月6日(火) ~ 12月2日(日)  ※くらしの植物苑特別企画「伝統の古典菊」と同時開催

くらしの植物苑特別企画

「伝統の古典菊」

11月6日(火) ~ 12月2日(日)

「冬の華・サザンカ」

12月4日(火) ~ 2013年1月27日(日)

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広報用写真一覧

ご希望の写真(データ)を送付いたしますので、各プレスリリースの写真番号をご連絡ください。e-mailでも結構です。問い合わせ先はリリース本文「このリリースに関するお問い合わせ」をご覧ください。

【ご注意】

  • 本図版の使用は、平成24年度企画展示「行列にみる近世-武士と異国と祭礼と-」の広報に関するものに限ります。
  • 掲載に際しては、最小限でも「催事名」「会場」「会期」「掲載図版のキャプション」を明記していただくようお願いします。
  • 情報確認のため、校正紙(ウェブ上の場合は掲載URL)をお送り下さい。ウェブ上での掲載の場合は、画像サイズを長辺400ピクセル以下・72dpi以下のサイズにしてください。
  • ご掲載いただいた場合は、お手数ですが掲載物をご送付ください。

以上の点に留意いただけない場合に発生したトラブルについて、本展主催者として一切の責任を負いかねますのでご注意ください。

行列にみる近世-武士と異国と祭礼と-

江戸城登城風景図屏風

1) 江戸城登城風景図屏風

(本館蔵)

松山藩参勤交代絵巻

2) 松山藩参勤交代絵巻

(本館蔵)

赤穂城請取脇坂淡路守行列図   紋章付山水人物蒔絵皿

3) 赤穂城請取脇坂淡路守行列図

(赤穂大石神社蔵)

 

4) 紋章付山水人物蒔絵皿

(本館蔵)

朝鮮通信使歓待図屏風 左隻

5) 朝鮮通信使歓待図屏風 左隻

(泉涌寺蔵)

朝鮮通信使歓待図屏風 右隻(泉涌寺蔵)」

6) 朝鮮通信使歓待図屏風 右隻

(泉涌寺蔵)

朝鮮通信使行列図屏風

7) 朝鮮通信使行列図屏風

(個人蔵)

琉球使者金武王子出仕之行列

8) 琉球使者金武王子出仕之行列

(ハワイ大学マノア校図書館蔵)

琉球使節道中絵巻

9) 琉球使節道中絵巻

(本館蔵)

琉球使節道中絵巻 部分

10) 琉球使節道中絵巻 部分

(本館蔵)

蝶々踊り図屏風

11) 蝶々踊り図屏風

(本館蔵)

※内容は変更する場合があります。ご了承ください。

このリリースに関するお問い合せ
人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 博物館事業課
広報サービス室広報係 横尾・宮下・尾高

〒285-8502千葉県佐倉市城内町117番地
TEL 043-486-0123(代)  FAX 043-486-4482
E-mail:koho@ml.rekihaku.ac.jp