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風景の記録 ― 写真資料を考える ―
開催要項

高速道路建設(西麻布) (本館蔵)
| 開催期間 | 2011年11月8日(火)~2012年1月15日(日) |
|---|---|
| 会場 | 国立歴史民俗博物館 企画展示室A |
| 料金 | 一般:830(560)円 高校生・大学生:450(250)円 小・中学生:無料 ()内は20名以上の団体 ※総合展示もあわせてご覧になれます。 ※毎週土曜日は高校生は入館無料です。 |
| 開館時間 | 9時30分~16時30分 (入館は16時00分まで) |
| 休館日 | 11月14日(月)、21日(月)、28日(月)、12月5日(月)、12日(月)、19日(月)、26日(月)~1月4日(水)、1月10日 |
| 主催 | 国立歴史民俗博物館 |
謹啓
時下益々ご清祥のことと、お慶び申し上げます。平素より、当館の運営等につきましては、格別のご配慮を賜り、厚くお礼申し上げます。
当館では11月8日より、平成23年度企画展示「風景の記録 -写真資料を考える-」を開催します。本展示では、幕末から1970年代までの風景写真を主たる題材とし、写真資料のもつ意味と可能性を示すものです。
風景を写した写真には、文字資料や人の手になる絵画資料などとは異なる、多彩な情報が記録されています。これを、写真の断片性と瞬間性に留意しながら、風景の記録として読み解きあるいは風景を綴っていきます。
つきましては、この展示開催を貴媒体にてぜひ多くの方々にご紹介くださいますようお願い申し上げます。
謹白
趣旨
風景は人びとの生活と深く結びついています。人びとは風景のなかでくらし、風景は自然のみならず人びとの生活のなかで作り出されます。今回の企画展示では、写真が風景の記録として、歴史と文化を考えるためのかけがえのない資料であることを紹介します。
写真は高い写実性を備えているために、風景の記録としてたいへん優れた資料です。しかし、風景のある断片を瞬間的にとらえた一つの像にすぎません。写真の外側と前後には無限の空間と時間があります。しかも、古い写真では、撮影の時期と場所が不明なものも少なくありません。本展示では、この点に留意しつつ、風景の広がり、時間の流れのなかの風景、風景の多様性という三つの観点を中心に構成します。
展示資料としては、本館が所蔵する「石井實フォトライブラリー」の写真を活用するとともに、幕末日本を撮影したF.ベアトに代表される古写真、近代の絵はがきなどを中心に構成します。
主として取りあげる東京と長崎は、近世の絵図や古写真が豊富に残っており、時代を通じて風景の変遷を辿ることができます。そのなかで、それぞれ関東大震災や長崎への原爆投下という、「風景の破壊」の経験も視野に入れ、多角的に風景を捉えていきます。また、東京に関しては、石井實フォトライブラリーに収められた奥多摩の写真を活用し、地域社会を写真で記録したコーナーを設置する予定です。
このほか、タッチパネルの活用などにより、全体としては日本各地の風景を盛り込むとともに、とくに、今年3月以降の東日本大震災を踏まえ、被災地の写真展示も予定しています。
展示構成
第1章 広がる風景-江戸・東京 都市の街並み-
日本に写真術がもたらされた幕末から明治・大正期までに、江戸・東京の街を撮ったパノラマ写真などによって、風景の広がりを記録することの意義を考えます。幕末に来日したイタリア人写真師フェリーチェ=ベアトが、眺望の名所愛宕山から周囲約225度にわたって撮影した江戸のパノラマ写真、現存最古の空中写真『帝都俯瞰写真』、記録のための風景写真『明治二一年撮影全東京展望写真帖』のほか、関東大震災による風景の破壊も追いながら、江戸・東京の風景を読み解いていきます。
【主な展示資料】
「愛宕山から見た江戸の街並み」(北方)1863年8月 長崎大学附属図書館蔵
「愛宕山からみた江戸の街並み」(東方)1863年8月 横浜開港資料館蔵
『帝都俯瞰写真』1904(明治37)年 宮内庁書陵部蔵
『明治二一年撮影全東京展望写真帖』1932(昭和7)年 本館蔵
『関東大震災写真帖』 1924(大正13年)年 本館蔵
「日比谷附近」(『大震災帝都ノ実況』) 個人蔵
絵はがき 本館蔵
ほか
第2章 くらしの風景 I -点描 東京の街-
銀座や新宿さらには下町などの新旧の写真によって、高度経済成長期前後における風景の変貌をとらえます。第七章の奥多摩とも呼応しあうような展示配置によって、地点の風景を点描することから「東京」の広がりを再構成します。
【主な展示資料】
「建設中の東京タワー」1960(昭和35)年8月3日撮影 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
「淀橋浄水場」1967(昭和42)年5月27日撮影 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
「数寄屋橋交差点」1960(昭和35)年8月3日撮影 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
ほか
第3章 旅の記録と写真
写真が風景を切りとり、持ち帰ることを可能にする点に注目します。旅の記録のアルバムとして、あるいはおみやげとして、風景の写真は愛用されました。一般の日本人による世界一周旅行のさきがけとなった世界一周会の旅の記録や外国人向けのおみやげとして盛んに作られた横浜写真、観光みやげの絵はがきなどを展示します。
【主な展示資料】
『世界写真帖』1910(明治43)年 奈良大学図書館蔵
『明治期写真集 日本残像』明治中期 本館蔵
『草津絵葉書』1918~33(大正7~昭和8)年 個人蔵
ほか
第4章 府県写真帖に残された風景
明治・大正期に盛んに刊行された府県写真帖をとりあげます。そこに収められた写真には歴史資料としての価値が高く、また写真帖が編纂される際にどのような写真が選ばれたのかということ自体が、時代性や地域性を映し出しています。
【主な展示資料】
『三重県写真帖』1910(明治43)年 奈良大学図書館蔵
『奈良写真集』1908(明治41)年 奈良大学図書館蔵
『神奈川県写真帖』1913(大正2)年 奈良大学図書館蔵
ほか
第5章 風景を記録する-石井實と『地理写真』-
戦後60年にわたって日本の風景を記録し続けた石井實氏のフォトライブラリー(本館蔵)を紹介します。約九千本の35ミリ・ネガフィルム、コマ数にして約30数万コマの写真は撮影日順に整理されています。また、そのすべてをコンタクトプリントにして貼り付けた写真帖268冊には、撮影地や被写体に関する情報、写真の主題なども記されています。
【主な展示資料】
ガラス乾板 1952(昭和27)年頃 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
石井實が使用したカメラ 昭和20年代前半 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
撮影記録と走行記録手帳 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
35mmフィルムコンタクトプリント写真帖 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
ほか
第6章 変わる風景-長崎の風景史-
長崎市街を一望におさめる風頭山からの定点写真によって、ベアト撮影(長崎大学附属図書館蔵)の幕末から1970年代までの、変わりゆく風景の歴史を考えます。とくに1945(昭和20)年の原爆投下は、長崎の風景を大きく破壊しました。展示では、全体としての風景の変化のみならず、場所ごとの相違にも留意して風景史を立体的にとらえます。
【主な展示資料】
「風頭山からみた幕末の長崎」1866年 長崎大学附属図書館蔵
「大正長崎パノラマ写真」1925~26(大正14~15)年 長崎大学附属図書館蔵
「風頭山から撮影した長崎市内のパノラマ写真」 (1975(昭和50)年8月22日撮影)本館蔵(石井實フォトライブラリー)
「風頭山上空から長崎市街中央部を望む」 長崎原爆資料館蔵
『昭和二〇年八・九月 戦災記録絵はがき』 個人蔵
絵はがき 本館蔵
ほか
第7章 くらしの風景 II -東京の山村 奥多摩-
石井實氏のフォトライブラリー(本館蔵)から、奥多摩という地域社会における風景の多様な姿を描き出します。風景の一断片・一瞬間をとらえた一枚の写真にとどまることなく、それらを多角的に組み合わせることによって、地域の風景の多様性を記録することの意義について考えます。
【主な展示資料】
「奥多摩町峰・奥集落」1984(昭和59)年12月24日撮影 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
「三匹獅子舞」1975(昭和50)年9月15日撮影 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
「小河内小学校」1983(昭和58)年9月30日撮影 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
ほか
特設コーナー 風景の記録と記憶-東日本大震災によせて-
この展示の準備を進めているさなかに、未曾有の大地震が東日本を襲いました。地震と津波、さらには原子力発電所事故による風景の破壊。このような状況にあって、復興に向けて、いま歴史と文化の大切さが再認識されています。この眼前の風景を記録することはもとより、歴史と文化のなかで築かれてきたかつての風景を記録した写真を見直すこと。この記録が人びとの記憶と結びつき、復興への原動力になることを願って、被災地の風景を記録した写真を展示します。
【主な展示資料】
「気仙沼港」1995(平成7)年5月4日撮影 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
「石巻港」1969(昭和44)年11月1日撮影 本館蔵(石井實フォトライブラリー)
ほか
展示についてのお問い合わせ電話番号
ハローダイヤル:03-5777-8600 (8時00分から22時00分まで)
関連催事のご案内
歴博講演会
歴博講堂にて開催、14時00分~16時00分、入場無料、当日先着順に受付、定員260名
第335回 「カメラがとらえた地域と景観」
| 日時 | 11月12日(土) |
|---|---|
| 講師 | 青山 宏夫(当館歴史研究系) |
第336回 「奥多摩山村の景観・歳時と写真資料」
| 日時 | 12月10日(土) |
|---|---|
| 講師 | 松尾 容孝(専修大学) |
ギャラリートーク
開催期間中の土曜日を中心に数回実施予定です。日程につきましては当館ホームページ上にてお知らせいたします。
その他の催事ご案内
歴博フォーラム
歴博講堂にて開催(※第81回はヤクルトホールにて開催)
参加無料、要事前申込(開催日2ヶ月前から先着順で受け付けております)
第79回 「祇園大塚山古墳と5世紀という時代」
| 日時 | 11月5日(土) |
|---|---|
| 講師 | 上野 祥史(当館考古研究系) 他 |
第80回 「地域開発と文化資源」
| 日時 | 12月3日(土) |
|---|---|
| 講師 | 青木 隆浩(当館民俗研究系)他 |
第81回 「新春たつ」
| 日時 | 1月21日(土) |
|---|---|
| 講師 | 上野 祥史(当館考古研究系)他 |
歴博講演会
歴博講堂にて開催、14時00分~16時00分、入場無料、当日先着順に受付、定員260名
第337回 「こども博物館の誕生」
| 日時 | 1月14日(土) |
|---|---|
| 講師 | 佐藤 優香(当館情報資料研究系) |
くらしの植物苑観察会
くらしの植物苑にて開催、13時30分~15時30分、事前申込不要、要入苑料
第152回観察会「明治の菊の仕立て」
| 日時 | 11月26日(土) |
|---|---|
| 講師 | 平野 恵(さいたま市大宮盆栽美術館) |
第153回観察会「サザンカを殖やして楽しむ」
| 日時 | 12月3日(土) |
|---|---|
| 講師 | 箱田 直記(元 恵泉女学園大学) |
その他の特集展示・くらしの植物苑特別企画
第3展示室特集展示 「もの」からみる近世
「マリア十五玄義図の探究」
11月1日(火)~11月27日(日)
「鳥瞰図でみる江戸時代」
11月1日(火)~12月11日(日)
「たつ年の龍」
12月20日(火)~1月29日(日)
くらしの植物苑特別企画
「伝統の古典菊」
11月1日(火)~11月27日(日)
「冬の華・サザンカ」
11月29日(火)~1月29日(日)
広報用写真一覧
ご希望の写真(データ)を送付いたしますので、各プレスリリースの写真番号をご連絡ください。e-mailでも結構です。問い合わせ先はリリース本文「このリリースに関するお問い合わせ」をご覧ください。
【ご注意】
- 本図版の使用は、平成23年度企画展示「風景の記録 -写真資料を考える-」の広報に関するものに限ります。
- 掲載に際しては、最小限でも「催事名」「会場」「会期」「掲載図版のキャプション」を明記していただくようお願いします。
- 情報確認のため、校正紙(ウェブ上の場合は掲載URL)をお送り下さい。ウェブ上での掲載の場合は、画像サイズを400ピクセル以下・72dpi以下のサイズにしてください。
- ご掲載いただいた場合は、お手数ですが掲載物をご送付ください。
以上の点に留意いただけない場合に発生したトラブルについて、本展主催者として一切の責任を負いかねますのでご注意ください。
風景の記録 -写真資料を考える-
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1)-1 「第二 北北西 女子高等師範学校を隔てゝ弥生岡本郷丸山方面を望む」 1889(明治22)年1月撮影 本館蔵 |
1)-2 「第一 北方 東京高等師範学校を隔てゝ池の端茅町方面を望む」 1889(明治22)年1月撮影 本館蔵 |
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2) 「建設中の東京タワー」 1958(昭和33)年3月2日撮影 本館蔵 |
3)-1 「高速道路建設(西麻布)」 1966(昭和41)年1月20日撮影 本館蔵 |
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3)-2 「高速道路建設(西麻布)」 1967(昭和42)年1月16日撮影 本館蔵 |
3)-3 「高速道路建設(西麻布)」 1971(昭和46)年1月23日撮影 本館蔵 |
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4)-1 『明治期写真集 日本残像』 明治中期 本館蔵 |
4)-2 「NAGASAKI」(『明治期写真集 日本残像』) 明治20年代後半 本館蔵 |
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5) 「港区の神明小学校から撮影したパノラマ写真」 (一部)ガラス乾板 1952(昭和27)年頃 本館蔵 |
6) (長崎名所)西浜町の河畔 (絵はがき)1918~33(大正7~昭和8)年 本館蔵
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7) 「奥多摩町峰・奥集落」 1984(昭和59)年12月24日撮影 本館蔵 |
8) 「気仙沼港」 1995(平成7)年5月4日撮影 本館蔵 |
※内容は変更する場合があります。ご了承ください。
このリリースに関するお問い合せ
人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 博物館事業課
広報サービス室広報係 横尾・宮下・岩井
〒285-8502千葉県佐倉市城内町117番地
TEL 043-486-0123(代) FAX 043-486-4482
E-mail:koho@ml.rekihaku.ac.jp




































