2005年11月の見どころ
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イイギリ(イイギリ科イイギリ属) 山地の湿り気の多いところに生える雌雄異株の落葉高木、植物苑のものは雌株です。真っ直ぐにそそり立つ幹と車輪状の枝、まばらなブドウのような房が独特です。果実がだんだん赤く、葉も独特の黄色に色づいてきました。大きな落ち葉を拾ったら、葉柄にある一対の大きな突起、蜜腺をみてみましょう。この特徴から、縄文の遺跡から出土した植物のなかにイイギリがあったことがわかったそうです。 |
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リュウキュウマメガキ(カキノキ科カキノキ属) マメガキはタンニン分を多く含むことから、「柿渋」用に古くから栽培されてきました。柿渋は塗布することで紙や布が強化、防水・防腐効果もあり、渋団扇や番傘、伊勢型紙などに現在でも使われるほか、接着剤として使われることもあります。今の時期、果実は黒くなり、見かけはもうカキのイメージではありませんが、熟して黒くなった果実は渋が抜け、食べることもできます。 |
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コガマ(ガマ科ガマ属) ソーセージのような花穂は、果実の集まりです。晩秋の強風などの衝撃により、ぎっちり詰まっていた果実がはじけました。茶色の部分は雌しべについている毛の部分で、穂を上からのぞくとよくわかります。かつては天然繊維として利用されていたこともあり、ふとんを意味する漢字は今では布団と書きますが、ガマをまるめたという意味の蒲団と書くこともあります。 |
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ムラサキシキブ(クマツヅラ科ムラサキシキブ属) 果実が色づき、黄葉とのコントラストが美しく見えます。果実の美しさを平安時代の紫式部にたとえてこの名がつけられたといわれています。庭木や花材に使われ、材はあまり太くはなりませんが、強靱で道具などに利用されます。各地の山野の縁に多くみられ、佐倉周辺では全体に毛が多いヤブムラサキも見ることができます。果実は鳥に食べられ、いつのまにかなくなります。 |
─ 伝統の古典菊 ─ | ||
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| 江戸菊[江戸黄八丈] | 奥州菊[瑞雲殿] | 伊勢菊[紅玉] |
─ サザンカ ─ | ||
| 今年度から常設展示となり、11月29日から展示されています。 | ||
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| サザンカ群[初鏡] | ハルサザンカ群[ユールタイド] | タゴトノツキ群[銀宝] |
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サザンカ[自生種](ツバキ科ツバキ属) サザンカは寒くなると開花する性質をもち、花びらがばらばらに散ることや雄しべが合着しないことでツバキと大別できます。また、開花の時期や樹形、香りの有無などによって、大きくサザンカ群、カンツバキ群、ハルサザンカ群、大陸のユチャの系統をひくタゴトノツキ群に分けられます。サザンカは日本原産で、野生のものは白色の花を咲かせます。 |
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ムベ(アケビ科ムベ属) 日本の山野を原産とするつる植物です。トキワアケビの名があるように常緑で、果実が熟しても割れないことが大きな違いです。アケビ同様、果実が紫色に色づいて少しやわらかくなってきたら生食できます。若芽や根は山菜や利尿剤として利用されます。アケビの仲間は雌雄同株ですが、自家不和合性といって一株だけの雄花と雌花では果実がなりません。 |
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ヤツデ(ウコギ科ヤツデ属) 暖地の海岸林床に生える常緑低木です。切れ込みの多い大きな葉の形状から別名「テングノハウチワ」「オニノテ」などといい、魔の侵入を防ぐ縁起物として庭木に、また樹高が低いことや日陰に生えることを利用して不浄を隠すためにも用いられます。「八手(やつで)」の名の八(やつ)とは数が多い場合に用いられる名称で、実際に葉の枚数を数えると全部が八枚ではないことがわかります。 |
─ 伝統の古典菊 ─ | ||
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| 伊勢菊[高砂] | 江戸菊[江戸黄八丈] | 肥後菊[天の羽衣] |
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シナノキ(シナノキ科シナノキ属) 葉がすっかりと落ち、果実のついたヘラ状の総苞葉が秋陽にゆれています。総苞葉は、果実を散布するときに、風をうけるプロペラの役目をします。木枯らしが吹いたあとなど、ずいぶん遠くでこの果実をみつけることがあります。北海道から九州までの山地に生える落葉の高木で、樹皮の繊維は水に強く、布(しな布)を織るほか、撚って縄を作ります。樹皮は、水分を十分吸い込んだ梅雨どきに剥ぎます。 |
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トチノキ(トチノキ科トチノキ属) 黄葉した大きな複葉が、ふわりふわりと落ちています。色づいた葉はどれも順光よりも逆光に透かしてみると美しくみえます。地面に落ちたものを持ち上げようとすると、すぐに小葉の付け根からバラバラになってしまいます。枝先をみると、すでに大きな冬芽が準備されていますが、まだ、べとべととした粘液では被われていないようです。いつから冬芽の自衛が始まるのか観察してみてはいかがでしょう。 |
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カンアオイ(ウマノスズクサ科カンアオイ属) 常緑で冬も青々としているので寒葵の名があります。秋から冬にかけて根元に暗紫色の目立たない花を咲かせます。いくつかの種類がありますが、写真はカントウカンアオイで、千葉県から静岡県にかけて分布しています。地面すれすれに花をつけるため、ほとんど分布を広げることができません。氷河時代から生き残ってきた植物のひとつですが、最近は開発などで少なくなっています。 |
─ 伝統の古典菊 ─ | ||
| 各系統のごとの花形に特徴のある古典菊の花が咲き始めました。11月1日よりあずまやの周りと温室で展示しています。11月いっぱいが見頃ですが、江戸菊など、咲き終わり近くに芸をするものがあり、12月上旬頃まで楽しめます。11月中旬からは毎年好評をいただいているサザンカも同時に展示いたしますので、あわせてお楽しみ下さい。 | ||
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| 江戸菊[江戸黄八丈] | 伊勢菊[高砂] | 肥後菊[天の羽衣] |
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ノコンギク(キク科シオン属) 山野に生える多年草。野菊のひとつで、「野紺菊」と書くように薄青紫色をしています。ヨメナによく似ていますが、ヨメナはやや湿ったところを好みます。また、ノコンギクは果実につく毛が長く、ヨメナはこれより短いことでおおかた見分けられます。古くから観賞用に栽培され、より青いものを選抜したコンギク(紺菊)という濃青紫色のものもつくられており、植物苑ではこちらもみることができます。 |
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サフラン(アヤメ科クロッカス属) ヨーロッパ南部から小アジアにかけて自生する多年草です。深く3裂した、赤くて長い花柱をサフランリボンとよんで黄色の着色料や香り付けに用います。採取量がごくわずかなので、ベニバナが代用としてもちいられていることがあります。ユリ科植物と同じく内側の3枚が花弁、外側の3枚がガクにあたります。花弁とガクが同じ色をしており、6弁花にみえます。 |
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キチジョウソウ(ユリ科キチジョウソウ属) 関東以西の山地の日陰に生える多年草。花が咲くと吉事があるということから「吉祥草」といわれます。秋に淡紅色の花を穂状につけ、穂の下部に両性花、上部に雄花がついています。ヤブランに似ていますが、ヤブランは葉よりも花が高くなり、果実は黒く、キチジョウソウは葉よりも低く咲き、赤く熟します。熟した果実もみることができます。雨が跳ね上がるほど低い位置に咲くので見逃さないでください。 |
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オニグルミ(クルミ科クルミ属) 九州〜サハリンの湿った山野に分布し、縄文時代には貴重な食料とされていました。今年は果実が落ちるのがおそく、まだ房状についていますが、樹下には、落ち葉とともに果実が散らばっています。果皮にはタンニン分が多く含まれているため、時間が経つと黒く変色します。この果皮を染色に利用しますが、染色にはまだ青い果実を利用し、媒染剤によって茶から黒色を染めます。 |
─ 伝統の古典菊 ─ | ||
| 各系統のごとの花形に特徴のある古典菊の花が咲き始めました。11月1日よりあずまやの周りと温室で展示しています。11月いっぱいが見頃ですが、江戸菊など、咲き終わり近くに芸をするものがあり、12月上旬頃まで楽しめます。11月中旬からは毎年好評をいただいているサザンカも同時に展示いたしますので、あわせてお楽しみ下さい。 | ||
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| 肥後菊[おぼろ月] | 嵯峨菊 | 伊勢菊[紅玉] |