くらしの植物苑だより
◆くらしの植物苑観察会◆〔4月後半の花〕
ソメイヨシノが終わると、あたりは急ににぎやかになってきました。
クスノキの仲間(クスノキ科)やカエデの仲間(カエデ科)はもう立派に花を咲かせていますが、小さくてよく見ないと分かりません。クスノキの仲間には、木材から楊枝(ようじ)を作るクロモジや、種実から油をとるアブラチャン、暖地の森林の主役であるタブノキ、そして洋料理に欠かせないゲッケイジュがあります。みんな黄色い花を咲かせますが、葉の色とよく似ています。タブノキの花はたくさんの花が集まって房となっているので遠くからでもわかります。
カリンやカイドウ、そしてボケは、サクラの仲間と同じく、バラ科に含まれます。ウワミズザクラはサクラの仲間なのに、真っ白なたくさんの花が穂のように集まっていて、ふんいきがずいぶん違います。30号を見てください。
クヌギとミズメも満開です。えっ、でもどれが花。尾っぽのようなのがたくさん垂れ下がっています。これが雄花がたくさん集まった雄の花序です。花が集まって尾っぽのようになるので、尾状(びじょう)花序と呼んでいます。雌の花は遅れて咲きます。
刺がたくさん出ているカラタチはミカンの仲間です。白い花から芳香がします。すぐそばのコクサギも満開を過ぎました。これもミカンの仲間です。ミカンの仲間は特有の油をもっています。ミカンの皮をむくときのあの油。レモンの油。そしておすましに入れるサンショウの葉。パンとたたくのは、油の部屋を破るためなのです。
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