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柏木 善治(かしわぎ ぜんじ)

研究テーマ
古代死生観の考古学的研究 -6~8世紀を中心として-

研究分野
日本考古学

研究のキーワード

キーワード1 考古学的アプローチ(墳形と埋葬主体部)

 考古学的事象として集約される、墳形・埋葬主体・埋葬痕跡・副葬品という4つの要素から見える列島規模で見た地域相互の関係と社会情勢の一端の表出を目指していく。
 埋葬主体部の集成と併せて、墳形・埋葬痕跡・副葬品についても考え、伝播や地域内でのあり方を見て、特徴と相互の関係を抽出する。
 例えば、上円下方墳に採用された横穴式石室(切石)や石櫃などの埋葬主体部について、共通した墳形の下での埋葬主体部の相違事例を抽出し、地域という視点に立てば墳形より重要視されたと考えられる埋葬主体部について、地域的な広がりを捉えていく。

キーワード2 考古学的アプローチ(埋葬痕跡と副葬品)

 埋葬痕跡は古墳や横穴墓から発見された埋葬遺体について、複数の人骨が一基の墓に埋葬される現象を捉え、骨の配置から葬法を解明してそれが行われた背景を考える。
 副葬品は製品ごとに広がりを考え、地域内での特性を抽出し、その意義と共に、地域相互の関係を見る。併せて埋葬痕跡と副葬品の有機的な関係を考える。
 地域における特徴や傾向をパターン化し、地域内で導かれた諸現象をひとつのスケールとして、列島規模で見た地域相互の関係と、そこから見える社会情勢の一端について検討していく。

キーワード3 文献学的・民俗学的アプローチ

 死生観等に関する記述などを用いて、埋葬における葬送観念を抽出する。また、葬送習俗等に関する民俗例を用いて、発掘調査事例との共通性を抽出するなどし、人の死に関する行動について考える。

研究業績等

論文
  • 2009「葬送に見る横穴墓の機能と構造変化-神奈川県における改葬の事例を中心として-」『古代』第122号. など
その他の業績
  • 2009広瀬和雄 他 東国古墳研究会シンポジウム『東国における前方後円墳の消滅』
     「神奈川県地域における前方後円墳の消滅―古墳の動向に見る墓制の変化と背景について―」. など
その他、関心のある分野

東国古墳研究会 日本協古学協会 考古学研究会 東風史筆刊行会 など