入学案内

受験される方へ

日本歴史研究専攻を受験されるみなさまへ

日本歴史研究専攻には、毎年多くの方が志願されますが、合格される方は必ずしも多くありません。また、合格者数は年度によって大きな差があります。これは、とにかく優秀な人材であれば採用し、逆に博士論文を執筆する準備のできていない方は不合格としているためです。

そこで、当専攻に入学するには、どのようなことが必要かをお話ししたいと思います。

1.判定基準は「博士論文を書けるかどうか」

入学の目的は、博士論文を執筆して学位を取得することです。ですから、それが可能と判断された方には入学を認め、その準備ができていない、と判断された方は不合格としています。 在学期間は、標準で3年間、2年の延長が可能ですので、「最長5年以内に博士論文を執筆できるか」が判断の基準になります。(なお、事情があれば、この他に2年間まで休学が認められます。)

2.修士論文(ないしそれに相当する論文)が重要

入試で最も重視されるのは、提出された論文です。それは多くの場合、博士論文の一部ともなるものですから、まずしっかりした論文を一本書いていないと、博士論文執筆のめども立ちません。より大きな研究としての博士論文に発展させることのできる論文を書いていること、これが第一の条件です。

3.テーマと計画が必要

入学する際には、どのような研究を行うのかについて、はっきりしたイメージを持っていることが必要です。もちろん、入学後にさまざまな刺激を受けて変更することはかまいませんが、やはり最初になにか目標がなければ、それも難しいでしょう。従って、博士論文となるべきある程度大きなテーマと、そこに至るまでの計画が見えているかは、重要な判定基準になります。実際、「志望研究内容」の書類は採点の対象ですので、これをしっかり書いていただくことが重要です。

4.技術と方法が身についているか

当専攻、そして国立歴史民俗博物館は、歴史・考古・民俗に自然科学的な分野も交えた学際的な研究を特色としています。そのため、志望される方も学際的な研究をテーマとされる方がかなりいらっしゃいますが、しかし、研究を行うためには、特定の分野で基礎的な技術と方法を持っていることが必要です。二次試験ではこうした点について、分野にもよりますが、実技も含んだ問題が出されます。テーマにふさわしい研究の技能を身につけているか、が重要な判断のポイントになります。

以上、当専攻の入学試験は、けっしていたずらに難しいわけではありません。むしろ、意欲のある人材を積極的に採用したいと考えています。入学後は、充実したスタッフと資料・設備・支援などによって、学位を取得させ研究者として独り立ちさせるために、最大限の努力を惜しみません。そのために、十分な準備をして志願してください。「準備不足」と判定された方も、チャンスは一度とは限らず、再チャレンジで入学される方もいます。これからの研究を担う人材を、心から期待しています。