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学術創成研究費
「弥生農耕の起源と東アジア−炭素年代測定による高精度編年体系の構築−」

福岡現地研究会

日 時:平成16年11月13日(土) 10:00〜17:00
会 場:福岡市埋蔵文化財センター室
参加者:約80名
内 容:
司会 (大分県教育委員会 高橋 徹)/(駒澤大学 設楽 博己)

趣旨説明   (西本 豊弘)
報告1  九州の年代測定 (藤尾慎一郎・今村峯雄)
報告2  四国・中国・近畿の年代測定 (小林謙一・春成秀爾)
研究発表1  弥生時代前半期の暦年代再考−扇形銅斧と多鈕鏡から考える−
         (福岡大学 武末純一)
研究発表2  青銅器と弥生時代の実年代 (九州大学大学院 宮本一夫)
研究発表3  北部九州における弥生中期から後期の年代について 
         (福岡市教育委員会 常松幹雄)
討 論

研究会の概要
研究グループは、測定値と炭化物が付着した土器型式とのつきあわせや、資料提供者との間で測定結果を共有するために、各地で現地研究会をおこなうことにしている。その第1回を11月13日、弥生文化発祥の地である福岡の、福岡市埋蔵文化財センターでおこなった。
会場には九州各地の資料提供者、学術創成研究の研究協力者に加え、これまで弥生時代の実年代を構築してきた福岡の研究者など80人ほどが集まった。
高橋徹氏、設楽博己氏の司会のもと、私、藤尾慎一郎の事実報告、今村峯雄氏の自然科学的な背景説明、春成秀爾氏の中・四国からみたコメントなど、研究グループが事実報告をおこなった。
成果は大きく3つの点に分けることができる。まず弥生時代早期は前10世紀後半、前期は前9世紀末、中期は前4世紀前半に始まったという昨年からのデータに加え、中期前葉(須玖?式):300〜200cal BC、後葉(須玖?式):200〜40cal BCという中期の年代観を初めて示した。前漢鏡の副葬が始まる中期後葉が前1世紀中頃に収まったことは従来の年代観と矛盾しないという点で大きな意味をもつ。
つぎに九州大学の田中良之氏らの研究グループが私たちの新しい年代観に対する反証として提示した、甕棺出土人骨の較正年代も、歴博の測定データ群のなかで矛盾なく説明できることを報告した。
(文責 藤尾慎一郎)


福岡現地研究会の様子1

福岡現地研究会の様子2

福岡現地研究会の様子3


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