良渚文化を探る
2001年9月23日(日) 14:00〜16:40
国立歴史民俗博物館 大会議室
国立歴史民俗博物館
中華人民共和国浙江省は、長江下流域の南に位置する。風光明媚な杭州は、南宋の都として栄えた。寧波は国際港として栄え、日本からの遣唐使船や貿易船の寄港地であり、古来より日本と関係の深い場所である。「呉越同舟」や「臥薪嘗胆」の故事成語が生まれ、茅盾や魯迅などの作家を生み出した地であり、「温州みかん」や「龍井茶」「紹興酒」「金華豚」「東坡肉」の産地でもあり、日本への文化的な影響も強い土地である。
考古学的には、新石器時代の河姆渡遺跡や良渚遺跡群、青銅器時代の「越」文化、龍泉窯などの古窯址など、世界的に有名な遺跡が数多く存在している。
今回、浙江省文物考古研究所の視察団8名が、遺跡の保存整備を考察するために来日し、国立歴史民俗博物館と研究交流を進めることになった。当館では、平成12年度の第3回国際シンポジウム「東アジアにおける農耕社会の形成と文明への道」などを通して、稲作農耕の起源と展開、都市の発生、玉器の製作と流通などの諸問題に関心が集まる長江下流域の新石器時代について多くの知見を得てきたが、さらに理解を深めるとともに、双方の交流も深めることを目的として、フォーラム開催を企画した。
講演者である王明達、劉斌の両氏は新石器時代研究を専門とし、良渚遺跡工作站の旧・新の站長(主管)でもある。両氏の講演は、良渚文化だけでなく、中国考古学の現状と課題の一端にも触れるものとなるであろう。