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「さまざまな節供」人間文化研究機構連携展示「東日本大震災と気仙沼の生活文化」

「さまざまな節供」

開催概要

展示名称 「さまざまな節供」
開催期間 2013年11月26日(火)~2014年5月6日(火・振)
会場 国立歴史民俗博物館 第4展示室

趣旨

現在では、節供というと三月の上巳の節供と五月の端午の節供がよく知られており、三月は女の子の、五月は男の子のお祝いとして、基本的には子どもを中心とした行事となっています。

しかし節供は、正月七日の人日、三月三日の上巳、五月五日の端午、七月七日の七夕、九月九日の重陽の五節供などは古くから年中行事として位置づけられ、重要な節目でした。このほかにも八月一日の八朔などもあり、必ずしも子どもだけの行事ではありません。子どもとの関わりを見ても、節供のあり方は多様です。女の子の場合、雛飾りがありますが、衣装を着けた人形だけでなく土雛や掛軸などもよく使われました。また男の子はさらに多彩で、正月や三月に天神様を飾ったり、八朔の祝いを行ったりと、五月以外も多く見られます。

一方で、こうした地域性は、デパートや人形店などによる消費経済の変化やマニュアル本の刊行など情報の流通によって、しだいに均質化する側面もあります。今回の展示では、こうした地域的な多様性と均質化に留意しつつ、子どもに関わる節供の民俗に迫ります。

みどころ

子どもの節供としてイメージが固定化していますが、実は民俗的には多様であったことが実感できます。

女の子の場合には、衣装をつけた雛人形へのあこがれから、掛け軸や土人形なども浸透し、さまざまな形態の雛祭りを行っていたことがわかります。

男の子の場合には、鎧兜だけでなく、武者人形、幟や旗、天神人形、団子で作られた馬など、飾りの種類だけでなく、3月や5月、8月などそれを祝う時期も多様であり、家の後継者として期待された男の子の社会的位置づけの違いがあらわれています。

近代以降、デパートの進出など消費文化の中に節供も組み込まれ、近年では観光資源としても見いだされているなど、節供の時代的変化を理解することができます。

主な展示物(予定)

※内容は変更する場合があります。ご了承ください。

  • 立雛
  • 玩具絵雛壇飾り
  • 御幟絵
  • 天神人形(静岡市)
  • 天神堂(金沢市)
  • 芝原人形裃雛(土雛)(千葉県長南町)
  • 遊山箱(徳島県勝浦町)
  • 箱雛(八女市)
  • フラフ(南国市)
  • 八朔人形(観音寺市)
  • 少女年中行事双六
  • 広報誌『三越』
  • 『大丸の雛人形』
  • 観光パンフレット

など約70点(すべて本館蔵)

 
「立雛」

 

 
「玩具絵 雛壇飾り」江戸時代後期
 
「子供遊端午のにぎわい」江戸時代後期
 
「天神人形」

 

 
「八朔人形」
 
「流し雛」(和歌山市)

ギャラリートーク

開催日時 12月21日(土)、2月22日(土)、5月3日(土・祝)
各回 11:00~ (30分程度)
解説 山田 慎也 (当館民俗研究系)

※開始時間までにエントランスホールに集合してください。

人間文化研究機構連携展示「東日本大震災と気仙沼の生活文化」

開催概要

展示名称 人間文化研究機構連携展示「東日本大震災と気仙沼の生活文化」
開催期間 2013年3月19日(火)~9月23日(月祝)
会場 国立歴史民俗博物館 第4展示室
主催 人間文化研究機構(国立歴史民俗博物館、国立民族学博物館、国文学研究資料館)

※この事業は、財団法人JKAの支援を受けて行なっています。

趣旨

東日本大震災は三陸沿岸の広大な地域で甚大な被害をもたらしました。現在、被災した地域では生活の復旧が急ピッチで進んでいます。当館では震災直後から気仙沼市小々汐地区の旧家である尾形家住宅など、被災した個人の住宅を対象に被災した生活用具や民具、文書などを救う活動をしてきました。また取り組みを通じて、生活の復旧と再編に向けて、博物館が担う役割について検討してきました。

尾形家住宅の一部は当館の新しい総合展示第4室「民俗」で再現展示をします。同時に、今回の特集展示では、被災地における当館の取り組みを紹介し、さらにはその取り組みからみえてきた気仙沼の人びとの生き方、生活文化に迫ります。

主な展示物(予定)

※内容は変更になる場合があります。

  • 救出・整理作業で使った道具(長靴・テンバコなど)
  • 生活用具・民具・文書の救出作業(映像)
  • 昭和三陸大津波の日記(気仙沼・尾形家)
  • チリ地震津浪見舞申受帳(気仙沼・尾形家)
  • 津波・地震の見舞いハガキ(気仙沼・尾形家)
  • 明治三陸津波の後に興された家の生活用具・民具・文書(気仙沼・三浦家)

など約30点(すべて本館蔵)

 
被災した尾形家住宅
 
 
被災した尾形家住宅における文化財レスキュー活動
 
 
整理の終わった資料を入れたテンバコ
 
 
チリ地震津浪見舞申受覚(チリ沖地震津波の記録)
 
 
尾形家に伝わる堀子本判(金の採掘許可の鑑札)
 
 
三浦家で使われていたトコロテン突き