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開催要項趣旨主な展示資料関連の催し

開催要項

日本の建築-旧花田家番屋と鰊(にしん)漁場-
開催期間2008年1月16日(水)~2月11日(月・祝)
開催期間 2008年1月16日(水)~2月11日(月・祝)
会場 国立歴史民俗博物館 企画展示第3室
料金

一般:420(350)円 / 高校生・大学生:250(200)円 /
小・中学生:110(90)円 /( )内は20名以上の団体

※常設展もあわせてご覧になれます。
※毎週土曜日は小・中学生、高校生は入館無料です。

開館時間 9時30分~16時30分 (入館は16時まで)
休館日 1月21日(月)・28日(月) ・2月4日(月)
主催 国立歴史民俗博物館

展示ポスター

旧花田家番屋模型

趣旨

国立歴史民俗博物館には、日本建築史にとって重要な建築の模型が所蔵されています。その多くは、実際の建物を縮尺10分の1で忠実に再現したもので、現場ではわかりにくい全体の姿や、平面構成、屋根裏の構造などを、建築当初の姿に復元して見ることができます。

開館以来、これらの模型を順次展示してきましたが、本年度は、北海道留萌郡小平町に現存する旧花田家番屋(重要文化財、1905・明治38年建築)の模型を取り上げました。この旧花田家番屋は、本州方面から伝えられた和風建築技術で建てられましたが、北海道で普及していた洋風建築の意匠も加味した独特な雰囲気を持っており、木造建築として規模の大きさや、柱と梁を組み合わせた内部空間の見事さでも知られる明治期の代表的な民家建築です。三つに分割できて室内の座敷飾りや屋根裏など内部の様子がよくわかる館蔵模型は、その建築としての特徴を余すところなく示しています。

この旧花田家番屋は単に民家建築としてだけではなく、数少ない鰊漁場の番屋建築として貴重な建物です。鰊漁は、幕末から明治・大正、そして昭和にいたるまで、北海道にとってはもちろん、日本全体の生活と経済を支えた重要な産業でした。番屋はこの鰊漁の拠点として北海道各地の鰊漁場に次々と建てられましたが、この旧花田家番屋の建てられた明治38年は、鰊漁が最も栄えていた時期で、この旧花田家番屋はこの鰊漁場の繁栄を今に伝える格好の資料なのです。

今回の展示は、模型だけではなく、実際の旧花田家番屋の写真、鰊漁場関連の道具類の写真、そしてかつての鰊漁の隆盛を伝える写真などを用いた展示パネルを作成しました。実際の鰊漁の経過を記録した映像もあります。これらの展示を通して、鰊漁が日本の近世から近代にかけて持っていた重要な意味を考え直してみたいと思います。

主な展示資料

  • 旧花田家番屋 (館蔵建築模型)
  • 旧花田家番屋建築写真 (パネルにて展示)
  • 鰊漁場関係資料写真 (パネルにて展示)
  • 小平町の鰊漁を撮影した映像 (テレビ画面で映写)

関連の催し

ギャラリートーク

以下の日程で11時から開催します。
1月19日(土) 玉井哲雄(本館情報資料研究系) 田島佳也(神奈川大学)
※2月3日(日)にも開催予定です。

※内容は変更する場合があります。ご了承ください。