開催要項
開催期間 | 2006年7月4日(火)〜9月3日(日) |
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会場 | 国立歴史民俗博物館 企画展示室 |
料金 | 一般:830(560)円 /高校生・大学生:450(250)円 / ※常設展もあわせてご覧になれます。 |
開館時間 | 9時30分〜17時 (入館は16時30分まで) |
休館日 | 7月10日(月)・18日(火)・24日(月) ・31日(月)・8月7日(月)・21日(月)・28日(月) |
主催 | 国立歴史民俗博物館 |
趣旨
歴博が所在する佐倉城址には歩兵第二・第五十七連隊が置かれていたことから、当館では共同研究「佐倉連隊と地域民衆」(平成14〜16年度)を行いました。 さらに当館の新たな総合展示(常設展示)では1930年代から高度経済成長期までを扱う第6展示室の開設に向けて準備を進めています。 これに先立ち、本企画では民衆から見た近代日本の「戦争の時代」について、4部構成で紹介します。 展示点数は約200点となります。
1) 佐倉城から佐倉連隊兵営へ
まず、明治7年に佐倉城から兵営へと姿を変えた様子を紹介します。
当館は千葉県佐倉市の佐倉城址にあり、かつては佐倉連隊の兵営が置かれていました。 当館建設前に発掘調査が行われ、検出した遺構・遺物をもとに復元した連隊全景模型などを用いて考古学・建築史学の立場からその変化を示します。
2) 佐倉連隊の兵営生活
次に兵営内部の様子を紹介します。
昭和初期の兵舎復元模型をはじめ、多数の佐倉関係写真資料などから兵営での生活の一端を見ます。 普通の若者が徴兵され軍隊教育を受けるうちに、兵士へと変わっていった様子について考えます。
3) 佐倉連隊と地域
ここでは兵営と周辺地域とのつながりを考えます。
歩兵第五十七連隊は千葉県一円を徴兵の範囲とした典型的な「郷土部隊」です。 兵営では数千人の人間が生活したため多くの需要があり、連隊と商いを行う商家も少なくありませんでした。 このようなことをふまえ、出征兵士を故郷からどのようにして送り出したのか、家族・地域との連絡の取り方、 戦死者の弔い方、そして連隊と地域とが一体となり催し物が行われたことなど、 聞き取り調査した成果も含め当時の人々と戦争との関わりを紹介します。
4)佐倉連隊と戦争
最後に連隊が戦場のどこまで行ったのかを見ます。
佐倉連隊は日本でもっとも歴史の古い連隊の一つとして西南戦争、日清・日露戦争、 そして太平洋戦争までの主要な戦争に参戦させられ、フィリピン・レイテ島で壊滅しました。 そこで連隊が参戦した戦争の実相を、厳密な考証にもとづくモノ・資料・写真・各種統計資料などから明らかにします。
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※今回の展示に関連して、佐倉城址公園内に佐倉連隊跡説明板(10ヶ所)を設置しました。
佐倉連隊説明板のご案内 / 佐倉連隊跡説明板配置図 PDF版 (326KB)
関連の催し
歴博講演会
第271回「佐倉連隊と日清・日露戦争」
日時 | 2006年7月8日(土曜)13時30分〜15時30分 |
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講師 | 宮地正人(本館前館長) |
備考 | ※事前申し込み不要、先着順、定員260名 |
第272回「伝単にみる日米決戦」
日時 | 2006年8月12日(土曜)13時30分〜15時30分 |
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講師 | 一ノ瀬 俊也(本館歴史研究系) |
備考 | ※事前申し込み不要、先着順、定員260名 |
ギャラリートーク
毎週日曜日、13時30分から(予定)
企画展示室入口に集合。要 連隊展観覧料。
図録・刊行物のご案内
- 「佐倉連隊にみる戦争の時代」 ※完売しました
- 『国立歴史民俗博物館研究報告131集 佐倉連隊と地域民衆』
国立歴史民俗博物館 / 価格:3,600円 / 送料:450円 - 『佐倉の軍隊 国立歴史民俗博物館 友の会「軍隊と地域」学習会の記録』
財団法人歴史民俗博物館振興会 2005年3月発行/価格:500円
- 図録及び販売物についてのお問い合わせ
- 財団法人 歴史民俗博物館振興会
電話043-486-8011(9時30分から17時00分まで)/ E-mail:shop@rekishin.or.jp
※内容は変更する場合があります。ご了承ください。