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新収資料の公開 平成17年度

新収資料の公開 平成17年度

開催要項

期間 2006年1月11日(水)〜2月12日(日)
場所 国立歴史民俗博物館 企画展示第1室・第2室
料金 通常料金
開館時間 9時30分〜16時30分(入館は16時まで)
休館日 毎週月曜日
主催 国立歴史民俗博物館

趣旨

国立歴史民俗博物館の重要な活動のひとつに、資料の収集があります。日本の歴史と文化を語る重要な歴史資料や貴重な文化財を、研究のため、また、散逸から保護するために収集しています。

毎年数多くの資料を新たに収蔵していますが、これらの中にはスペースや期間が限られた総合展示・企画展示では、公開が難しいものがあります。そのため、近年収集した資料のうち、未公開、もしくは公開の機会が少なかった資料を、一年に一度「新収資料の公開」という場を設けて、皆さんにご覧いただいています。今回は「銅鐸」「幕末明治期のきもの」「妖怪」「江戸の名所」「死絵」など、さまざまなテーマから意義深い資料を公開します。

展示構成と資料写真

展示資料一覧

袈裟(けさ)襷(だすき)文銅鐸の歴史

   

中国河南省殷墟出土銅鈴

3500年前 犬や馬の頸、馬車の旗、青銅容器(祭器)につけた鈴。怪獣をあらわしたとうてつ文を施している。

 

日本出土地不明銅鐸

2000年前 6区袈裟襷文銅鐸の典型例。現在の色が黒褐色で珍しい。区画内を研磨している。保存状態はきわめて良好である。

 

福井県若狭町向笠出土銅鐸

1850年前 縦帯を二分し、2本1単位の太い線で縁どっている。吊り手の飾り耳はより大きくなっている。いっそうの大型化が進んでいく。

江戸の名所

 

その他

 

名所江戸百景 日本橋通一丁目略図

初代歌川広重画 安政5年(1858)
歌川広重(1797〜1858)の最晩年の代表作「名所江戸百景」中の一図で、日本橋の南、江戸目抜き通りの夏の情景を描いている。

 

川柳風狂句入 孝不孝振分双六

江戸後期 緑亭川柳撰。人生における行いを善行は孝、悪行は不孝というふたつに色分けした双六で、善行を積んで「富貴」へと上がりを目指す趣向をとる。江戸後期における庶民の道徳観を知る好資料。

描かれた怪異・妖怪

 

 

 

本所七不思議之内 無燈蕎麦(あかりなしのそば)

三代歌川国輝画 明治19年(1886) 不可解な自然現象や妖怪変化など超自然的な事象を7種集めた七不思議は、各地に伝えられているが、なかでも本所の七不思議はよく知られている。灯りをつけない蕎麦屋の行灯もその1つで、燈せばたちまち消えて皿の油がなくなるという。

 

丑の刻参り

歌川豊広画 寛政末〜享和(1798〜1804) 丑の刻参りは、丑の刻(午前2時ごろ)に、呪う相手をかたどった藁人形を神木などに釘で打ちつけて祈願すること。7日目の満願の日に相手が死ぬと信じられていた。鼻緒が切れて落とした槌と釘を蝋燭の灯りでさがしているところ。

桃太郎画伝絵巻

 

 

 

上巻

 

中巻

 

狩野探玄画 江戸時代
本絵巻は、桃から生まれた男の子が成長し、犬、猿、雉をつれて鬼退治をするまでの物語を描いたものである。桃太郎の話は、江戸時代の中期以降に形を整えたと考えられており、赤本をはじめ五大御伽噺の一つとして流布した。

下巻

 

死絵

 

 

 

初代坂東しうか死絵 安政2年(1855)

歌舞伎役者などが死去した際に、訃報と追悼をかねて出される錦絵である。手桶に桜の枝がそえられている。

 

初代中村飛鶴死絵 明治14年(1881)

写真の影響により写実的な顔であり、手には自らの位牌をもつ。

小正月のツクリモノ

     

流水鯉模様被衣

   

カマガミ

昭和59年(1984) 農具のミニチュアをつくり、これを釜神に供える。釜神は田植えの時に苗束を供えるなど、農業の神としてもまつられる。

 

紫陽花模様小袖

江戸時代末期 紫陽花の花には色を着けず凸文を施す打ち出し鹿子の技法が使われている。打ち出し鹿子は幕末明治期の遺品にまま見られるが、本資料にはその効果がいかんなく発揮されており、技術の完成度の高さを伝えている。

 

流水鯉模様被衣

明治時代 被衣は袖を通さずに頭からかぶりかけて用いる女性の被り物である。腰替の構成は、町方の被衣すなわち町被衣に属する。ただし、腰替部の下側を波頭でかたどり、上側を空に見立て、中空に跳ね上がる鯉をあらわす、というデザインは、旧来の町被衣にはない斬新さを示す。

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開催期間中の催し物

第265回 歴博講演会

テーマ 「塀の向こうの神仏-近世都市社会における武家屋敷-」
講師 岩淵令治(歴博)
日程 2006年1月14日(土)
備考 *各回とも 13:30〜15:30/事前申し込み不要/先着順/定員260名

第266回 歴博講演会

テーマ 「出雲大社と厳島神社の建築の実像」
講師 三浦正幸(広島大学)
日程 2006年2月11日(土)
備考 *各回とも 13:30〜15:30/事前申し込み不要/先着順/定員260名
歴博講演会

第52回 歴博フォーラム

テーマ 「戌年のいぬ」
日程 2006年1月21日(土) 13:00〜17:00
場所 国立歴史民俗博物館講堂
主催 国立歴史民俗博物館
備考 *事前申し込み要/定員260名

【概 要】
年賀状をはじめとして、年末年始は十二支に因んだものに触れる機会が多く、その年の十二支のイメージが膨らむ季節です。十二支のみならず、さまざまな動物は、歴史の流れの中で、多様な意味を付加されたり、また時代によって評価が変わるなど、時々でその姿を変えます。来年は戌年です。そこで、犬という視点を通して、歴史上の諸事象を検討し、背後に広がる豊かな世界を紹介します。
具体的には、現代に息づく信仰や口承文芸を紹介する「伝承される犬」と、江戸時代の犬のいる風景とその意義について紹介する「江戸の犬」、そして古代・中世の犬と人とのかかわりを紹介する「古代・中世の犬」という、三つの視点で「犬」の歴史と文化について光をあてます。


【開催内容】

時間 内容
13:00~13:20 「ひとの一生と犬」
   山田慎也 (民俗研究系)
13:20~13:40 「犬の俗信」
   常光徹 (民俗研究系)
13:40~14:00 「犬の昔話と伝説」
   小池淳一 (民俗研究系)
14:00~14:30 質疑・休憩
14:30~14:50 「江戸時代の犬飼育書」
   岩淵令治 (歴史研究系)
14:50~15:10 「浮世絵に見る犬」
   大久保純一 (情報資料研究系)
15:10~15:30 「描かれた洋犬」
   日高薫 (情報資料研究系)
15:30~16:00 質疑・休憩
16:00~16:20 「中世の犬とそのイメージ」
   高橋一樹 (歴史研究系)
16:20~16:40 「いにしえの中国の犬」
   上野祥史 (考古研究系)
※内容は予告無く変更することがあります。ご了承ください。

【お申し込み方法】
フォーラム聴講希望者は、「第52回歴博フォーラム参加希望」と明記の上、
住所・氏名(葉書の場合は返信用にも記入)・年齢・職業・電話番号を記入し、
往復葉書またはE-mailでお申し込み下さい。
定員260名(申し込み多数の場合は抽選)。
参加は無料です。


【お申し込み先】
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117
国立歴史民俗博物館 広報サービス室 サービス・普及係
Tel:043-486-0123(代)
E-mail:forum@rekihaku.ac.jp