企画展示
過去の企画展示
民衆文化とつくられたヒーローたち −アウトローの幕末維新史−

開催要項
| 主催 | 国立歴史民俗博物館 | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 期間 | 平成16年3月16日(火)〜6月6日(日) | ||||||||||||
| 会場 | 国立歴史民俗博物館 企画展示室 | ||||||||||||
| 開館時間 | 9:30 〜 17:00 (入館は16:30まで) | ||||||||||||
| 料金 |
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| 休館日 | 3/22・29, 4/5・12・19・26, 5/10・17・24・31 |
千葉日報に掲載された企画展関連のコラムがこちらでご覧になれます
展示主旨
これまで国立歴史民俗博物館は、歴史上の特定の人物に焦点をあてることなく、広く民衆の生活文化史をベースに展示と研究を行ってきました。しかし、民衆とはいっても、アウトローは、研究の対象とはなり難く、これまで展示などにとりあげられることはありませんでした。この企画展示は、従来取り上げられることのなかったアウトローを研究対象として、その成果を展示をとおして公開するものです。
アウトローは無法者・反社会的・反権力的存在が災いして、正史ともいうべき歴史学その他のアカデミズムから阻害されつづけているため、歴史研究で取り扱うには、種々の困難がともなっていました。
しかしながら、かつては稗史(はいし)と呼ばれる歴史があったのです。お上の「正史」の向こうを張って、博徒・侠客・浪人・漂白の宗教者・芸能者などのアウトローたちが、主役となって活躍する歴史です。なかでも、わが国の歴史上、幕末維新期は稗史の主人公が主役を演じた全盛期でした。彼らは読本に書かれ、錦絵に描かれ、歌舞伎で演じられ、講釈や浪曲で語られ、そして民衆のヒーローとなって彼らの意識の中に沈潜していったのです。
この企画展示はこうした稗史の中の博徒や侠客から、歴史を語り直したいと思っています。とくに彼らの活動をとおして、幕末維新に歴史学のふるいをかけてみます。文献史学の手法を駆使して、歌舞伎や講談の中で活躍したアウトローに密着固結した虚実の皮膜を一枚一枚はぎ取りながらアプローチしていこうとするものです。
展示の具体的な構成は、第一部が「アウトローの時代と社会」で、「史記」「水滸伝」をキーワードにアウトローの誕生する思想的淵源を探り、絹繁盛や賑わう宿・湊・河岸から、アウトローの生きる社会的基盤をとらえます。
第二部は「アウトローの群像」。国定忠治や清水次郎長、あるいは「天保水滸伝」に登場する面々など、ヒーロー化していったアウトローたちの虚から実へと迫ります。また、アウトローが正史に躍り出た明治維新とは何であったのかを、抹殺された博徒から考えます。
第三部は「つくられたヒーローたちとメディア」として、アウトローたちがいかにしてヒーローに仕立て上げられていったかを、講談・浪曲・芝居・映画など、多彩なメディアをとおして分析します。
展示構成
| エントランス | 稗史の日本史への招待 |
|---|---|
| 第一展示室 | アウトローの時代と社会 任侠思想とアウトロー / 盛り上がる民衆のエネルギー / アウトローの社会的基盤 / アウトローを支配する |
| 第二展示室 | アウトローの群像 一匹狼国定忠治 / 功なり名をあげた清水次郎長 / 東照神君の地三河の博徒 / 下総天保水滸伝 / 博徒の家と村-竹居安五郎を追う- / 侠客と明治維新 |
| 第三展示室 | つくられたヒーローたちとメディア 痛快時代劇 / ヒーローの始まりは唸り声 / セリフのカタルシス / 股旅小説 / 今に流れる侠客の心意気 |
| エピローグ | 時代を作ったアウトロー・時代を作るアウトロー |
主要展示資料
- 佐原下新町山車水滸伝つくりもの(張順・呉用・玉すだれ) 〔佐原市下新町区蔵〕
- 桐生紗綾市之図 〔桐生天満宮蔵〕
- 近藤勇の髑髏模様の稽古着 〔小島資料館蔵〕
- 国定忠治像(田崎草雲画) 〔個人蔵〕
- 山岡鉄舟扇面 〔個人蔵〕
- 山岡鉄舟扁額「精神満腹」 〔梅蔭寺次郎長資料室蔵〕
- 近世侠義傳 飯岳捨五郎(芳年画) 〔本館蔵〕
- 近世水滸伝 競力富五郎 四代目中村芝翫(豊国画) 〔本館蔵〕
- 書状(安五郎から兄甚兵衛宛書簡) 〔個人蔵〕
- 新国劇番付義人国定忠治(主演:沢田正二郎) 〔本館蔵〕
- 映画関係ポスター 〔東京国立近代美術館フィルムセンター蔵〕
展示資料写真
関連イベント
無声映画・トーキーの上映とトークショー
各階共通事項
| 会場 | 本館講堂 |
|---|---|
| 料金 | 参加無料 |
| 申込方法 | 往復はがきに「○月○日イベント参加希望」と明記のうえ、 「住所」「氏名(返信用にも)」「年齢」「電話番号」を記載し、 展示課展示広報係までお申し込みください。 |
| 備考 | ※両日とも定員260名を超えた場合は抽選 |
4月18日(日) 無声映画・トーキーの上映とトークショー
| 日時 | 4月18日(日) 13:30 〜 16:25 |
|---|---|
| トークショー | 沢登翠 / 佐伯知紀 / 高橋敏 |
| 無声映画上映 | 「忠次旅日記」 (東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵 / 弁士:沢登翠 / 楽団付 / 約95分) |
| 締 切 | 2004年3月26日(金)消印有効 |
5月16日(日) 無声映画・トーキーの上映とトークショー
| 時間 | 13:30 〜 16:10 |
|---|---|
| トークショー | 田口英爾 / 中山信如 / 高橋敏 |
| トーキー上映 | 「次郎長三国志」 (東宝 / 約90分) |
| 締 切 | 2004年4月23日(金)消印有効 |
歴博フォーラム
第46回 「アウトローと江戸の大衆文化」
| 時間 | 12:30 〜 16:30 |
|---|---|
| 場所 | ヤマハホール |
| 料金 | 参加無料 |
| パネリスト | 浅野秀剛、延広真治、吉原健一郎 |
| 司会 | 高橋敏 |
| 総合司会 | 常光徹 |
| 申込方法 | 往復はがきに「第46回歴博フォーラム参加希望」と明記のうえ、「住所」「氏名(返信用にも)」「年齢」「電話番号」を記載し、展示課展示広報係までお申し込みください。 |
| 締切 | 2004年4月2日(金)消印有効 ※定員510名を超えた場合は抽選 |
歴博講演会
各階共通事項
| 時間 | 13:30〜 |
|---|---|
| 場所 | 歴博講堂 |
| 備考 | 申込不要 先着順 |
第243回 「江戸時代芸能興行と目明し」
| 日時 | 3月13日(土) |
|---|---|
| 講師 | 小林文雄 (山形県立米沢女子短期大学) |
第244回 「歌舞伎の中のアウトロー」
| 日時 | 4月10日(土) |
|---|---|
| 講師 | 服部幸雄 (千葉大学名誉教授) |
第245回 「博徒と自由民権」
| 日時 | 5月8日(土) |
|---|---|
| 講師 | 新井勝紘 (専修大学) |
図録表紙写真
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価格 1,500円 / 送料 340円 |



































